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最後の晩餐

05 08, 2010 | イタリア

4 Comments
最後の晩餐

 ミラノの朝、僕は7時前に起きて、出発の準備をした。「最後の晩餐」を見るためだ。この日の前日、雨に打たれて弱っていた夜。1人の日本人の方に最後の晩餐を見に行かないか、と誘われていたのだ。
最後の晩餐は、15日前までに予約をしなくてはいけない。もちろん僕らは予約などしていない。予約のキャンセルがあった場合、見れるという寸法だ。僕らは地下鉄に乗り、オープンの15分ほど前にサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会に到着した。
 8時になると同時に、人がなだれ込むように、チケット売り場に入って行く。僕らは、カウンターに向かい、キャンセルがないかを確認する。係員に冷たくあしらわれた後、日本からの団体ツアーのガイドさんが、ツアーのキャンセルがあったから、と2枚売ってくれた。非常についている。

 ここは、15分間しか見ることが出来ず、15分経つと次のグループ(25名ほど)が入ってくる仕組みだ。
 僕らの番になる。ドアをくぐり、最後の晩餐との対面だ。
 最後の晩餐は、壁画だということを、僕はこの時知った。大きくて、力がある。僕は正直に言うと、芸術的なセンスに多分欠けている。絵画の良さはいまいち分からない。もちろん彫刻もすごいものとすごくないものの違いが分からない。
 でも、最後の晩餐は本当にすごい、と思った。何が、それは分からない。ただ、その前に立つと、何か、がやってくる。
 ぼんやりと、僕はその前に立ち尽くし、最後の晩餐を見上げていた。

最後の晩餐
中は、撮影禁止なので、レプリカ

 キリストの表情が、何だかとてもいい。僕に、分かるのはそれだけだ。

 ベルが鳴り、僕らの見学は終了する。出口が開いた。
 僕らは、外に出た。そして、ミケランジェロの遺作、ロンダニーニのピエタ像を見に行くことになった。歩いて、15分、スフォルツァ城に到着する。雨は降っていないものの、雲は、薄黒くて、分厚い。あの空の上には、今も青空が待っていることを疑いたくなるような、厚い雲だ。

最後の晩餐 (3)


 スフォルツァ城の前では、黒人達がミサンガを売りつけてくる。売りつけてくるというよりは、勝手に渡して来て、別のやつがお金を要求するというタイプなので、恐喝に近い。怖いし。

 スフォルツァ城に入ると、いくつもの彫刻などが並ぶ。自分のそこに対する興味の無さに、驚く。いくつものフロアーを抜けて、最後の、出口の前に「ロンダニーニのピエタ像」がひと際特別なように置かれている。
 白い大理石像で、キリストをそっと抱き寄せるマリア像なのだという。
 僕は、ベンチに腰をかけて、しばらく眺めて見る。近寄って、離れて、また近寄る。

最後の晩餐 (4)
ロンダニーニのピエタ像

 それを繰り返し、そっと外に出た。外ではまた、雨音が聞こえる。ここで、一緒に来ていた方とお別れをした。

 僕は、雨の中を地下鉄に向かって走る。宿に戻り、急いでパッキングを済まして、スイスに行く準備をする。
 ミラノの駅に着いたところで、1人の大道芸人がいた。彼は、動かない、を芸にしている。これが、また本当にすごい。本当に置物のように見える位に動かない。

 この発想がすごい。しばらく見入っていた。ただ動かないその人を。

最後の晩餐 (1)


 ごめんなさい。僕には、ロンダニーニのピエタ像よりも、生きているこの人の方に、ずっと感動を覚えた。これが、僕の感性なのだ、きっと。
 スイス行きの列車が駅に到着したのだろう。電光掲示板にプラットホームの番号が表示された。

最後の晩餐 (2)


 それでは、皆さんよい日々を!
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ヴァチカン市国とピサの斜塔

05 06, 2010 | イタリア

0 Comments
ヴァチカン市国とピサの斜塔

 朝、外は小雨。お昼前に雨は止み、青空と白いうす雲が交互にあった。僕は、ヴァチカン市国へと向かった。
 地下鉄に乗り、ottaviano駅で降りる。地図も何も持ってこなかった僕は、一瞬どこに行けばいいのかと、思ったが、一つの方向から修道士の格好をした、女性が何人も何人も歩いてくる。僕は、こっちだ、と確信した。
 しばらく、歩いていると、サン・ピエトロ寺院の頭が見えてくる。

ヴァチカン市国とピサの斜塔 (1)

 サン・ピエトロ寺院の前には広場があり、広場の中心には、塔が一本そびえるように立っていた。その一番上には小さな十字架が掲げられている。
サン・ピエトロ寺院の上には、キリストと12人の弟子たちが立っている。キリストは左手に十字架を持ち、右手をこちらに向けて掲げている。頭には、天使の輪っかが付いている。いや、彼は天使じゃないのか。

ヴァチカン市国とピサの斜塔 (2)
サン・ピエトロ寺院
ヴァチカン市国とピサの斜塔 (4)
警備員さん

 ヴァチカン市国を出て、少し歩いていると、雨が降り始めた。僕は急ぎ足で、次の目的地へと向かった。真実の口だ。
 真実の口も長蛇の列で、一人ずつ口の中に手を入れて、写真を撮る。僕も列に加わるが、誰一人として、一人で並んでいる人など見当たらない。
 僕は、負けじと一人で並び、真実の口に手を入れずに、写真だけ撮ってそこを出た。そして、小雨降る中、小走りで地下鉄を目指した。
 
 翌日の朝、外は小雨だ。お昼前に雨は止み、空は厚い雲に覆われていた。僕はバックパックを背負いフィレンツェへと向かった。3時にフィレンツェに到着し、宿に荷物を置いた。ここでの滞在はたったの1日。明日の朝にはミラノに向けて旅立つ。
 外は、まだ厚い雲に覆われ、少し薄暗い。僕はピサへと行きピサの斜塔を見るか、フィレンツェを観光するか迷った。これからのイタリアの天気予報はずっと雨だった。今日が最後の曇りかもしれない。僕は、少し小走りに駅へと向かった。ピサの斜塔を選んだのだ。時刻表を確認する。フィレンツェからピサまで1時間と少し。僕は電車に乗り込んだ。
 空は、曇天のままだ。いや、それでも遠く西の空に光が差し込んでいるようにも見える。一縷の希望を握りしめた。
 
 ピサへ着いたのは6時前だった。空は、青い。青空が広がっている。もう少しで曇り空がどこからともなくやってきそうな雰囲気はある。それでも今は晴れている。僕はピサの斜塔へと向かった。細い路地のBARの屋根の向こうに、斜塔がこっそりと見えた。
 路地を抜けると、ピサの斜塔がある。僕は、感嘆の声を漏らす。本当に斜めじゃないか。これは面白い。ピサの斜塔はテレビや写真で何度も見たことがあった、が、本当に斜めだ。

ヴァチカン市国とピサの斜塔 (7)
ピサの斜塔

 そして、そこら中にピサの斜塔を手や足で支えようと(写真で)、人々が試行錯誤している。その風景も面白い。空は、西の空が少し曇り始めていた。それでも東の空は、青い。僕は、ピサの斜塔の前に座り込んだ。
 ピサの斜塔を支えようとしている人々が、無性に羨ましくなる。流石に僕には、写真を撮ってもらっていいですか、とお願いして、じゃあ、といいながら、ピサの斜塔に張り手をする勇気はない。それに、それをしたいとも思わない。それでも、そんな風にしている人々が羨ましい。

ヴァチカン市国とピサの斜塔 (5)

ヴァチカン市国とピサの斜塔 (6)

 
 僕は、駅に向かい何度も天を仰いだ。


 翌日、外は土砂降りだ。朝、フィレンツェを少し観光しようかと考えていたが、外は土砂降りだ。僕は、断念してミラノに向かった。途中で、道に迷い、駅に着かない。乗りたい便を乗り過ごし、雨に打たれて、冷えた足とは、裏腹にレインウェアで熱が籠って、体は暑い。
 なんとか、駅に辿りつき、電車を待つ。夜の7時にミラノに到着した。雨脚は弱まる気配も無く、降り続いている。そこから1時間近く歩いて、宿に到着した。すると、予約ができていないし、もう部屋はフルだ、と言われた時、僕のピークがそこにあった。
 夜の八時半、宿はなし。しかも、ここは駅から少し、遠い。小一時間歩いてやってきたのだから。足は雨でぐちゃぐちゃだった。
 頭も、正直少しぐちゃぐちゃだった。あぁ、どうしようかな。駅に行こうか、とりあえず。そこで夜を越せばいいのかな。
 ここにピークがあった。僕は少し、疲れたんだ。

 ホテルの人に別のホテルを紹介してもらい。そちらに向かった。チェックインを終えた時、僕は安堵と疲れで、少しぼーっとしていた。
 とりあえず、靴下を脱げるという幸せが大きかった。雨で濡れた靴下は僕の足に少しひっついていた、うーーんすぽんっ!という感じで脱げる。幸せだ。

 こういう日、幸せのハードルはずっと低くなる。それがすでに幸せなことだと思う。外からは、まだ強い雨の音が聞こえる。
 僕は、幸福感を抱きしめて布団にくるまった。

ヴァチカン市国とピサの斜塔
まるで、罰ゲーム

 それでは、皆さんいい日々を!
 

ローマ

05 04, 2010 | イタリア

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ローマ

 ローマに、朝7時に到着した。宿に荷物を置いて、街へと出かけた。最初に向かったのは、スペイン広場。地球の歩き方の「ローマの休日の舞台を訪れる」、というコーナーに載っていた場所だ。ローマの休日を、見てはいない僕は、そこで、ジェラートを食べたいとは、思わない。
 スペイン広場は賑やかで、ものすごい数の人々が階段に腰をかけている。それを縫うように階段を上って行く。つつじの花が奇麗に咲いている。

ローマ (4)
スペイン広場

 階段を登りきったところからは、街がよく見える。広場には、絵描きや似顔絵かきがたくさんいて、絵になる風景だ。絵描きが絵になる、というのも何だか可笑しな気がしてしまうけれど。

ローマ (6)
ローマ
ローマ (5)

 僕は、いそいそと、階段を降りた。スペイン広場を出て少し歩いていると、ものすごい人だかりが見える。トレヴィの泉だ。
 僕もものすごい人だかりに交じった。

ローマ (7)
トレヴィの泉

 そして、また人だかりの中を縫うように歩いた。

 次に向かったのは、コロッセオだ。ここで、僕は寂しくなった。自分が何をしているのか、何をしたいのか、そんなことを考えてしまう。
 ローマは、2日間の滞在だ。明後日の朝には、ローマを出る。それまでに、見所の多いローマを見て回らなくちゃって、そんなことを考え、急ぎ足で歩いて行く。
 スペイン広場も、トレヴィの泉も僕は見た。でも見ただけにしか過ぎないような気が、する。何か感じることがあったのか。何か思うことがあったのか。
 こんなにも急ぎ足で、何かを見つめることが出来るのか。急に虚しく思えた。

 移動費も宿泊費も、観光費も高いヨーロッパで、僕は何かいそいそと、そこにある風景を無視しながら歩いているような気がしてならない。そこで立ち止まり、僕は、川沿いのベンチで休憩をした。川がのんびりと流れている。この川の上を流れる木の葉のように、のんびりと、湖を漕ぎ進むカヌーのようにのんびりと、そんな風に進みたい。

ローマ (8)

 しばらく座り込んで、コロッセオに向かった。

ローマ
コロッセオ

 コロッセオは大きい。そして立派だ。ここで殺し合いが行われていたんだ。そして、人々はそれに熱狂していた。それを思うだけで、怖くなる。人は慣れてしまう。
 僕がヨーロッパの街並みに慣れて、下を向いて歩いてしまうように、人々は猛獣と人間との命をかけた戦いに、慣れてしまっていたんだろう。

ローマ (2)

ローマ (1)


 観客席は全て立ち見だ。壁の縁に座り、僕は、そこで本を読む。甲子園球場の浜風にも似た涼しい風が吹き込んでくる。空は青くて、気持ちがいい。

 僕は、コロッセオを出て宿へと帰る。一日中歩いた足は、もうヘトヘトだ。天気予報だと明日は雨だ。それでもいいかな。木の葉のように、のんびりと。

 そんな日も、きっと重要だ。

ローマ (9)

ローマ (3)
フォロ・ロマーノ

 それでは、皆さん良い日々を!

All You Need Is Love

05 02, 2010 | イタリア

1 Comments
ヴェネツィア

 クロアチアから、イタリアへ。スロヴェニアを通り抜けた。夜行列車は、座席で、電気も消さずに、闇の中を走って行く。クロアチアを抜ける前に、パスポートチェックが行われる。うつらうつら眠っていると、肩を叩かれ、パスポートを出して、出国のスタンプを貰う。
 また、眠りについた頃、スロヴェニアのパスポートチェックがある。もう、終わりかと思った頃、もう一度イタリアの国境で、パスポートチェックがある。寝かさないつもりなんだ、きっと。

 朝の7時少し前、ヴェネチア、メストレ駅に到着する。そこから、海の上を走る長い橋を渡り、ヴェネチア、サンタルチア駅に到着する。列車から降り、駅から出ると、朝焼けと共に船着き場が見える。

ヴェネツィア (4)

ヴェネツィア (1)


 僕は前日に見た地図を頼りに、頼りない足取りで宿を目指す。入り組んだ路地と見覚えのある風景に道を迷いそうになる。何とか数人のポパイみたいな服を着た人(ゴンドラ乗り)に聞き、宿に到着した。
 ヴェネツィアは水の都だ。小さい島の中を水路が入り組んで走る。車はおろか自転車の乗り入れさえ禁止されている。聞こえるエンジンの音は、運河を走る船だけだ。細い水路は、手漕ぎのボートか、ゴンドラがのんびりと進んでいる。

ヴェネツィア (7)
ゴンドラ

 サン・マルコ広場に出ると、沢山の人がサン・マルコ大聖堂を見ようと集まっている。30分ごとに、天高くそびえる鐘楼が、鐘を鳴らす。それを聞いた鳩は、一斉に羽を広げて低空飛行をする。
 
ヴェネツィア (3)
鐘楼とサン・マルコ大聖堂

 サン・マルコ広場を抜けると、アドリア海が広がり、対岸に離島が見える。露天があちこちに並び、絵描きが絵を売っている。アドリア海は、濁った水色のような色をしていて、水面に太陽を浴びて、きらきらと輝いている。

 眩しくて、眼を細めた。

ヴェネツィア (2)

ヴェネツィア (9)
アドリア海

 歩き疲れた僕は、宿に戻り昼寝をする。4時頃に起きだして、散歩をする。お金のない僕には、基本的に散歩しかすることが、ない。
 サン・マルコ広場で座り、音楽を聴き、本を読んでいた。僕がふと目を上げると、1人の男性が、両手を大きく前後に振りながらスキップをしているのが見えた。そして、広場の真ん中で向き直り、ビデオの一時停止ボタンを押したように止まった。周りの人間は早足で歩き、鳩も彼の横を低空飛行で過ぎ去った。彼は、動く気配がない。どれくらいだろうか、1分か2分、彼は一時停止ボタンを押しっぱなしになっていた。僕がリモコンを持っていれば、再生ボタンを押したくなるような雰囲気すらあった。
 すると彼は、突然に天に向けて、両手を振り上げた。BGMには、The BeatlesのAll You Need Is Loveのクラシックというのか、コンチェルトというのか、がレストランで生演奏されていた。「All you need is love♪」の後、タッタタララの音と同時に彼は、急に両手を大きく前後に振りながら、スキップをした。再生だ。

 そのまま、30m程軽快に進んで行く。僕は、可笑しな人だな、と思い、立ち上がりお尻をはたいた。そして、彼に背を向けて、歩きだした。2、3歩歩いたところで僕は何気なく振り向いた。すると、彼はひとりの女性を抱きしめていた。

 なんとなく、それはとても素敵なことに思えた。アドリア海よりも、ピザよりパスタよりも、イタリアの国旗よりも、それは僕にイタリアにいるんだということを教えてくれた気がした。
 僕は、ニヤニヤしながら、明日の切符を買いに駅に向かった。

 あぁ、僕は今イタリアにいるんだな。All You Need Is Love 愛こそはすべて か。

ヴェネツィア (5)


それでは、皆さん良い日々を!

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