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フランクフルト

05 22, 2010 | ドイツ

2 Comments
フランクフルト

 僕が、フランクフルトに来た目的は、1つ。フランクフルトを食べること、だ。フランクフルトに、着いて、街を少し歩く。街は高層ビルが建ち、所どころに中世のような建物が建つ不思議な場所だ。

フランクフト

 マイン川沿いの遊歩道には、家族やカップル、友人たちが散歩をしていて、賑わっている。僕もその中を歩く。川沿いを歩いていると、二つの聖堂が見える。北には、フランクフルトで一番大きい大聖堂、南にも負けず劣らず美しい教会がある。南の教会の十字架の上には、水色とも黄緑ともつかない色をした風見鶏が立っている。風のないその日、風見鶏は、静かに北の方を眺めていた。

フランクフト (1)
大聖堂
フランクフト (4)

 川を渡り、散歩を続ける。しかし、思ったよりもソーセージ屋さんが見当たらない。フランクフルトにはフランクフルトが沢山ある、というのは、僕の幻想だったのか。

フランクフト (2)

 少し、歩き疲れて、レーマー広場で休憩をしていると、僕の目の端にソーセージ屋さんが飛び込んできた。
 6角形(上から見ると)をした、その屋台の真ん中に丸い網の鉄板が置かれ、沢山のソーセージが並べらている。
 僕は、勢い余って2つ、注文した。ソーセージをパンに挟んで渡してくれる。これは、ホットドッグだ。ソーセージは、アツアツでパンは常温。最初にパンに当たり、熱くない、と思いながら一気に噛み切ると、アツアツのソーセージが、飛び出して来る。思わず火傷してしまいそうになる。

フランクフト (7)

 ソーセージは、美味しくて、結局フランクフルトって何のことを指しているのだろうか、と考えながら、僕はフランクフルトで、ホットドッグをほうばった。日本で言うフランクフルトを想像してみてもイマイチよくわからない。

 その帰り道、やけに賑やかな広場がある。何かと思って見てみると、ビーチバレーの試合だ。砂を広場に運び、街のど真ん中でのビーチバレー大会。その試合は、Smartという小さい車、きっとエコカーがスポンサーの試合のようだった。
 会場の周りには、Smartが2,3台並び、説明会場のようなものが、ある。僕が行ったときには、試合は終わり、表彰式に移っていた。表彰台の上に立つ人々は嬉しそうに笑っていた。

 翌日、また僕が散歩をしていると、昨日の広場が見えた。僕は少し、立ち止まる。ビーチバレー会場は撤去され、その後に、残っているのは沢山のゴミと鉄屑だった。曇り空も相まって、その風景はとても、とても寂しいものだった。

フランクフト (6)

 僕は、ゴミを横目に、また歩きだした。もちろんフランクフルトでホットドッグを食べるために。

フランクフト (3)


 それでは、皆さん良い日々を!
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バーデンバーデン

05 20, 2010 | ドイツ

2 Comments
バーデンバーデン

 ドイツに入り、僕はシュバルツバルト(森)に行くためにバーデンバーデンという、シュバルツ
バルトの北の入り口の街へとむかった。

 僕は、いつもより早めに起きて、出発の準備をした。部屋の人々は全員まだ、眠っている。起こさぬよう、怒られぬよう、準備をして、朝食を食べにロビーに向かう。
 朝食を必要以上に食べ、紙ナフキンにこっそりと、ハム数枚とチーズを包んだ。それをパーカーのポケットに入れて、部屋に戻った。
 リュックに大切にハムとチーズを入れる。もちろんパンも忘れてはいけない。ごそごそとリュックを背負い、僕は駅へと向かった。

badenbaden (7)
フランクフルト駅

 電車の自動発券機と向き合い、時間と値段を調べる。5分後に1本ある。しかし、10ユーロも高い。僕は迷った。そうしている間に、5分が経過してくれた。僕は次の列車のチケットを買った。
 ローカル電車のようで乗り換えが3回もある。電車に乗り、快調な滑り出しを見せ、空は晴れていて、太陽が木々に影を作る。影と光が交互に現れ、光が点滅しているようにチカチカと車内に入り込んでくる。

 1つ、2つと乗り換えをこなし、3つ目の電車に乗り込んだ。ここからは、もう10分もかからない。僕がぼーっとしていると、電車は寂れた駅で止まった。看板を見ると、baden baden Hauenebersteinという文字が、目に入る。

 あぁ、ここか、僕は60%の不安を抱えて降りた。降りた所は、あまりにも何もない。あまりにも。僕は、間違えたことに気づく。多分歩いても、行けるような距離だ。それでも僕は、電車を待っていた。30分も待てば、電車は来るだろう。

 電車は現れる気配すらも感じさせない。向かいのプラットホームにすら人はおらず、時折、物凄いスピードで貨物列車や特急列車が通り過ぎていく。この時に起こる風はすごいな、といつも思う。     
少しの間、風を残して列車は通り過ぎていく。その後、すこし線路が軋むようなキキーンという金切り音が、鳴る。
 結局、電車は丁度1時間後に現れた。
 僕は電車に乗り、1駅分、たったの4分ほどで、列車を降りた。そこがバーデンバーデンだ。

 とりあえず、森の方へ歩き出す。Informationもなく、地図も持たない僕は、とりあえず森を目指した。どこがシュバルツバルトですか?と聞いてみたくもなる。しかし、この質問はきっと何の意味も持たない。

 そこに見える森全部が、シュバルツバルトだ。

 僕は、東へと向かった。とりあえず東へ。下調べも何もしていない。行った方が良い場所があるのかもしれない。そんな所は、知らない。
 
badenbaden (10)

 森の中に入ると、木々が少し、風に揺れ、草の茂みからバンビが顔を出して、怯えたように森の中へ走っていった。しばらく歩いていると、少し高台になった丘がある。僕はそこに転がっている木の上に腰をかけて、朝こっそりと包んだハムとソーセージとパンを取りだした。

 先ほどまで、曇っていた空は、少しだけ晴れ間が広がっている。温かい春の光だ。僕はパンにハムとチーズを挟んで食べた。

badenbaden (9)

badenbaden (1)

 ピックニックのような気分になる。1人ぼっちなので、1人で三脚をセットして自分のサンドウィッチシーンをわざとらしく撮影する。
 ピピピと電子が鳴っている間は、止まってなくてはいけない。カシャとシャッター音が鳴り、サンドウィッチを口にくわえて、写真を確認するために立ち上がる。
 背後からも一枚。こんなことをしているのを人に見られた日にはかなり、恥ずかしい。自然に見られていても、何も恥ずかしくはない。

badenbaden (2)

 サンドウィッチを食べ終えて、少し休憩し、また森歩きを楽しむ。東へ東へと、歩いていると、馬が数頭放牧されていた。更に少し歩いていると、メーメーと聞こえてくる。羊だ。沢山の羊がいる。柵のない丘を自由に走り回っている。メーメーと羊は、思い思い声を上げている。特に子羊の鳴き声は人間の子供が、普通のテンションでメー!と言っているように聞こえて、笑えて来る。

badenbaden (8)

 そこに、杖を持った山羊飼いのおじさんが犬を連れて現れた。その犬の賢さに僕は驚いた。羊が逃げ出さないように。シャトルランのように、行ったり来たりを繰り返している。時折、隙を見て小川の水をペロペロと飲む。
 やはり、シャトルランは相当きついのだろう。

badenbaden (6)
羊飼いと羊

 僕が、羊の写真を撮っていると、文字通り急に、雨が降り出した。僕は、辺りを見回した。雨宿り出来そうな場所が見当たらない。急いで、木の下にもぐり込んだ。見事に雨宿りできる。
 羊たちは、まだ呑気に草を食んでいる。

 僕はそのとき、あることを思い出す。大学の面接で、面接官の1人、今の学科長が言ったことを。

 もしも、あなたが森に入っているときに、大雨が降りだして、森から出られなくなってしまったら、あなたはそこから何を学びますか、と。

 そして、最後にこう言った。きっとあなたは生きていることを学ぶでしょう、と。

 僕は、木の下で雨宿りしながら、そのことを思い出す。そして、生きていることを、が指し示す部分は、もしかしたら木自身にも掛っているのかもな、と、そう思った。

 木が、生きているから、幹を伸ばし、枝を伸ばし、葉をつける。そして、僕は木の下で雨宿りをすることが出来る。そこで感じるのは、木々の生、自然の生であり、自分の生である。そんな気がしてならなった。

badenbaden (4)

 僕は、木の下で雨宿りをしながら、本を読み、草を食む羊を眺めた。
 羊は、メーと抑揚のない声で鳴いている。雨は急速に上がり始め、晴れ間が見え始めた。どうやら僕は、森から出ることが出来そうだ。

badenbaden (5)

 それでは、皆さん良い日々を!

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