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パストルリ氷河

09 02, 2010 | ペルー

4 Comments
パストルリ氷河

 ワラス2日目のツアーは、パストルリ氷河ツアー、だ。この氷河は、標高5250mの場所にある。この5250mというのが、何とも素敵だ。僕の誕生日と同じ数字だから、だろうか。なんだか親近感を感じずにはいられない。

 この日も、ツアーのピックアップは30分ほど遅れてやってきた。もう考えられるのは、ツアーガイドの時計が世界から狂っていると思うほか、ない。
 バスがワラスの町を出ると、すぐに食堂で休憩をする。朝ご飯を食べて来た僕は、近くの階段に腰をかけて出発を待つ。
 30分ほどして、バスが出発すると、すぐさま道は悪路に変わった。ガタガタと微振動を繰り返して、進む。国立公園の入り口で少しだけ止まり、バスは国立公園を進む。道は砂利道、左手に広がる植物は、収穫間際の金色に輝く、稲穂のように美しい色をしていた。いや、もしくはライオンのタテガミのようでもあった。何にせよそれは、風に吹かれてふわふわと揺れている。
 
pastruli (2)

 そのタテガミが広がる広野の奥には山が連なり、一番奥に立つ山は白銀に包まれ、その手前の山は黒にも似た茶色のような色をしている。その更に手前、僕の目の前に広がる山は、植物を携えて、黄緑のような、色をしていた。が、自然の中に、当たり前のように溢れているこの色を、僕は説明が出来ない。こんなにも、心を奪われる美しい色のことを、僕は知らない。これは、何色、というのだろうか。

pastruli (3)


 旅にでて、言葉で表せないものに沢山出逢ってきた。自然の中に溢れる色も、滝の流れる音も、ライオンの鳴き声でさえも、僕には文字で現すことが出来ない。この美しい色は、なんだ。この美しい、コントラスは、なんだ。この心が震える、音は、何だ。

 バスは止まり、右手に見える元集落の説明をしている。みんな窓から写真を撮っている。何故誰も降りようとしないのか、少し不思議に思うが、これがペルースタイルなのだろう。

 湧き水ポイントで、乗客は皆降りた。そこには気持ちがいい風が吹いた。おばちゃん達は、一様に湧き水をがぶがぶ飲んだり、顔に塗ったりしていた。多分、・・・良い水、なんだろう。

pastruli (4)


 そこからしばらく進み、パストルリ氷河の麓までやって来た。ここからは自力で登るか、途中まで馬で登るか、だ。僕は自力で登り始めた。馬がかっぽかっぽと闊歩していくのを、横目で見ながら進む。ここはもう標高5000mを超える高山だ。一歩一歩が体にこたえる。緩やかな上り坂をゆっくりと登る。僕が元気が有り余る小学3年生くらいだったなら、この高山でも思わず走り出してしまうのだろうか。そして、激しく後悔するのだろうか。元気が有り余っていなくて、良かった。

 途中から、傾斜が急にきつくなり、ぜーぜー、いいながら登る。何度か諦めたくなるが、流石にここで諦めるわけにはいかない、のだが、ここから氷河がすでに見えている。その氷河があまりパッとしたものではないのが、残念だ。

 やっとの思いで氷河の目の前にやって来た。残雪と、氷河。響きは全く違うが、似たようなものだ。5250m目の前には、ガシガシの氷のような雪が広がっている。
さーー、という音が氷河の中で響き、氷河の中から溶け出した水が、山を降りている。これが、1つの川の始まりか、と思うと、それはなんだかとても素敵なことに思えた。

pastruli (7)


 こうして、この雨が降らない乾季にも、川は枯れることなく、潤い、人々は恵みを享受できる。

 ここが、はじまりだ。

pastruli (6)
氷河か、残雪か、はじまりかおわりか。そんなの、どっちでもいいか。

 そこから、また坂道を下る。標高が高いと、下りでさえ息が上がった。あの川の始まりのように、流れるように下りたい、と思うが、僕は、この自分の少し細めの足で下らなければならないのだ。
 僕が歩くすぐ傍を、水はチロチロと少しずつ少しずつ水量を増やしながら流れている。

pastruli.jpg


 君はどこまで流れて行くんだい。
 いやいや、僕は流れて来たんだ。遠い昔からね。
 

pastruli (8)


 それでは、皆さん良い日々を!
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ワラス

08 31, 2010 | ペルー

2 Comments
ワラス

 アレキパから、16時間かけてリマへ行き、そこで、2日間のんびりと休憩した後、僕はワラスという街へと向かった。
 ワラスはリマから8時間ほど北へと向かった場所にあり、ペルーの最高峰ワスカランの麓だ。

 朝の9時半にリマを出て、ワラスに到着したのは夕方と夜の丁度真ん中の6時頃だった。バスを降りて、宿へと向かう。本当に小さい町だ。歩いてどこでも行けそうな小さい町の、少し西にある宿に泊る。
 僕は2泊3日の国立公園トレッキングに行きたくて、この町を訪れた。ツアー会社に行き、尋ねてみるが、2泊はない、と言われた。あるのは1泊と3泊らしい。1泊2日は僕1人だから、ツアー料金が高くなる、という。3泊だとパーティーを組めるようだが、僕には3泊する余裕がなかった。
 結局、日帰りツアーを2日分申し込み、宿に帰った。

 翌朝、8時50分に宿のロビーにいてくれ、と言われた僕は律義に8時50分、5分前にロビーのソファーでスタンバイしていた。この日のツアーはヤンガヌコ湖ツアーだ。
 一向にツアーのピックアップが来る気配がない。9時20分を過ぎても来ずに、流石に宿のマイケルジャクソン似のおばちゃんも心配そうにしていた。
 9時30分、ようやくピックアップのバンが到着した。バンの中には、僕以外に2人(ガイドと乗務員さん)乗っているだけだ。そのあと、2軒のホテルに寄り、ツアー会社の前でバンは止まった。

 僕は多分1番最初にピックアップされた、はずだ。それで、この時間。どう考えても出発時間を間違えているとしか思えない。もしくは、僕の時計が40分進んでいたかどちらかだ。

 ようやく10時過ぎに、バンは出発して、ワラスの街をでた。そこで、気付いたがガイドのおっさんはスペイン語しか、話さない。僕の気持ちは、すぐさまおっさんから離れ去った。何を言っているか、全く分からない上、おっさんは話と話の間に「あ゛ぁー?」と、まるでヤンキーのような声を出す。
 僕は、昔からスピーチなどで、「ですから、えーー、お二人の門出を、えーー、祝しましてぇー」などというおじさんが苦手だった。でも、僕はそれ以上に、このおじさんが苦手であることが早々に判明したのだ。

huaraz.jpg
ユンガイ

 バスは1時間程で、休憩ポイントのユンガイという街に到着した。そこでおっさんは間違いなく、5ミニッツと言った。僕は5分休憩かー、と思いながらベンチに座っていたが、5分経てど15分経てど出発する気配は、見当たらない。それなら、無理に英語を使わなくていいから、スペイン語で教えて欲しかった。数字位なら、わかるから・・・。

 結局30分休憩を経て、バンは動き出した。時間は11時20分を過ぎた頃だ。
 その、ふぁいぶみにっつはどこから来たのか教えて欲しい。

 
 バンは、時折止まって、おっさん(ガイドの)はここをフォトしなさい、と言っている。左側の窓を指をさしながら、何かを言っている。とりあえず、左側に何かあるのかもしれない。誰一人降りようともせず、窓ガラス越しにそれを、フォトしていた。
 僕は右側の席に座っており、フォト出来なかった、が、特にそこになにがあるのかも分からなったので良し、とした。

 昼過ぎに、ワスカランがよく見える場所へとやって来た。ようやくバスを降りて、フォト出来る。ワスカラン山は双子山のように南峰と北峰を擁する山だ。標高6768m、それは白い雪を全身に纏い、空に近い、というよりも、それはもう空の中にあるのだろう。白いはずの山はどこか青味がかっているようにも見える。空の色をワスカランは写しているようだった。

huaraz (1)
ワスカラン

 標高3000mのその場所は日差しが照りつけて、暑いくらいなのに、ここからあんなに近く見えるワスカランの頂きは、凍える程の寒さなのかと思うと、不思議で仕方ない。
 ガイドは、スペイン語で何かをぼそぼそと喋っているが、僕は何一つ理解することなく、ただその山に見とれていた。

huaraz (2)
ワスカランの雪崩の影響、のはず。
huaraz (3)


 バンは、公園を出発しお昼休憩を1時間程とり、最終目的地のヤンガヌコ湖へと向かって走った。ヤンガヌコ湖に到着したのは3時半を回った頃だ。そのヤンガヌコ湖は、山に囲まれ深い谷のような場所に、ある。

huaraz (4)
お昼ご飯
huaraz (7)
ヤンガヌコ湖

 静かな湖で、緑がかった青色をしている。よくいうエメラルドグリーンというやつだ。やつなのだが、その湖は山に阻まれて太陽はもう、山の稜線ギリギリにある。湖に太陽は差し込んでおらず、完全に時間帯を外しているとしか思えなかった。
 何故、何故なんだろうか。もうここで長いことツアーをやっているはずの人々が何故、完全に時間帯を外しているのだろうか。

huaraz (5)


 太陽が山に隠れて、湖には冷たい風が吹き、湖面をゆらゆらと揺らしていた。その中で、何人か(多数)のツアー客はボートに乗り込んでいく。湖の半分程進んで、また戻る。
 僕は歩いて、湖の反対側まで向かった。場所によっては、時折太陽が湖を照らしている場所があり、きらきらと風に揺れる湖を輝かせていた。

huaraz (6)


 どちらも、本当、ではあるけれど、どちらも、美しい、のだけれど、太陽が照らすだけで、気温とは別に温かな気持ちになれる。
 僕と湖を挟みこむように、聳える山々も太陽に照らされて、沢山の色を僕に見せてくれた。僕に、なんていうのは、あまりにも自分本位かな。

huaraz (8)


 また、そろそろバンではおっさんが「バモスバモス あ゛ぁー!?」と叫んでいる頃だろう。僕は少しやれやれ、と思いながらバンへと向かった。

huaraz (9)


 それでは、皆さん良い日々を!

クルス・デル・コンドル

08 29, 2010 | ペルー

2 Comments
クルス・デル・コンドル

 コンドルは、悠然と飛ぶ。羽を広げて、風に逆らうことがないような、そんな飛び方に見えた。

cruzdecondo (4)
コンドル

 午前8時40分にコンドルがよく出現する渓谷、クルス・デル・コンドルへと到着した。渓谷はとても深く、渓谷の底は遥かに下にある。東から太陽が渓谷を照らして、谷は自分自身のなかに刻み込むように深い影を作っていた。
 乾燥した大地に風が吹いて、背の低い植物が揺れる。標高5000m近いこの場所で坂を登るのは想像以上に苦しかった。道の両側には、サボテンが生えており、そのサボテンすら枯れていたりする。それほどに、ここは厳しい環境なのだろう。

cruzdecondo (5)


 9時を過ぎると、1羽のコンドルが現れた。音もなく現れてすぐに消えた。どこに行ったのか、と探してみるが、全くわからなかい。どこから来て、どこに消えていくのか。コンドルは不思議なほどに華麗に現れて、華麗に消えた。

 それから10分ほど経つと、2羽のコンドルが渓谷の中を自由に飛び回った。しかし、決して羽ばたく訳ではなく、コンドルは羽を広げたまま悠々と、大空と谷の合間を、飛ぶ。その姿は本当に美しい。もしかしたら、コンドルもこの空気の薄い地帯で羽ばたくと、疲れて、飛んでる場合ではないのかもしれない。
 風を切り裂くでもなく、風に逆らうでもなく、コンドルは、風に乗っている、僕にはそんな風に見える。でも、風に乗ることが出来るコンドルですら、飛び立つその瞬間は、風に逆らい、風を切り裂かなくては、空は飛べない。それは、すごい勇気で、すごい力が必要なんだな、なんて僕は思う。
 風に乗れない僕らが、空を飛べないわけだ。

cruzdecondo.jpg
クルス・デル・コンドル
cruzdecondo (8)

 コンドルは、長い間飛び、いつの間にか消えていた。目で追いかけていたはずなのに、知らぬ間にコンドルは、風の中に消えて、見えなくなった。

cruzdecondo (7)


 クルス・デル・コンドルを出発し、来た道を戻る。昼過ぎに、チバイという村に戻った。そこで昼食を食べたら、ツアーはもう終盤だ。
 バンに乗って、アレキパへと向う。

cruzdecondo (6)


 その途中で、一度だけバンは止まった。そこがこの車で行ける場所での最高地点のようだ。標高4920m。風が強く吹き、風が耳の中で鳴っている。もうここに、植物は極めて少なくて、どこまでも荒野が広がっていた。石が沢山の場所で積まれ、この石はどこから来たのか、不思議に思うほどに、石と岩で溢れていた。カサカサの大地に苔のような色の植物がほんの少しだけ、生きている。
 標高4920mのこの場所からも、周りには山がいくつか見える。その場所にも、植物は生きているのだろうか。

cruzdecondo (1)

 ここが、今までの人生で一番の高所だろう。こんなにも生きづらいのかと、考える。5000m、平地で歩けば1時間と少し。走れば20分ほど、だろうか。人間はたった走って20分、5000mの中でしか生きられないのだ。
 そんな僕が、この標高5000mの荒野で生きる植物には、敵いっこないんだな。

 僕は吹き付ける風を口の中に一杯入れてみる、けれど空気が薄い。風って、空気じゃないのか、なんて考えていると、バモスバモス(行こうぜー)とガイドが言っている。僕らは、バンに乗って、アレキパの街へと向かった。

cruzdecondo (2)
4920m

 夕方にはアレキパに到着し、その日の夜の便で、僕はリマへと向かった。

 僕に飛ぶときが来なたら、風を切り裂いて、風に向かって、飛び立つことが出来るだろうか。その時がきたなら、その勇気と力が欲しいな。
ぼくはリマ行きのバスに揺られながら、そんなことを思う。

cruzdecondo (3)


 それでは、皆さん良い日々を!

アレキパ

08 26, 2010 | ペルー

6 Comments
アレキパ

 標高3800m、プーノをバスで出発して、6時間ほど郊外の道を走った。途中から、バスの窓からは一本の長い長い線路が見える。バスは線路と並走するように走る。何もない、という表現を僕はいつも使いあぐねている。

 窓から広がる景色、そこには建物や畑など、人工的な物はあまり見当たらない。これは確かだ。荒野のような岩地か、滑らかな曲線を描いて、それがまじまじとよく分かるような小高い丘、野生動物が草を食む草原、それを支えるように包みこんでいる空。ただただ、それらが広がっている、そんな景色が、バスのスピードに比例して、窓から流れている。

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 これは、何もない、のだろうか。

 そこには、全てがあるような気さえするし、何もないような気もする。人間は、分からないものをを見たときに、何もない、そう感じるんじゃないか、なんて思う。じゃあ、名前をつけてやればいい。そこには、完全に、なんだってある。そこには、命がある。
 
 標高2300m、アレキパに着いたのは夕暮れ前だった。宿に行き、明日のツアーを申し込んだ。その日はパレードでもあるのか、やけに街が騒がしかった。

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アルマス広場
arequipa (1)


 翌朝、8時前にバンが宿にやって来た。16人乗りのバンに15人ほどを詰め込んで、バンは昨日通った道へと走りだした。

 しばらく走ると、乾燥した荒野のようになる。どこをみても木は生えておらず、植物は疎らに、それでいてどこか規則的にすら見えるように、ずらりと並んでいる。
 バスは何度か道沿いに止まり、野生のビクーニャや山を紹介する。

arequipa (7)

arequipa (2)


 更に進むと、ツアーのお決まりのお土産屋さんで休憩を挟んで、バスはお昼過ぎにチバイというその日泊る村へと到着した。そこでお昼ご飯を食べて、ホテルに行き、自由時間になる。近くに温泉があるようで、行きたい人は15時30分にロビーに集合と言われが、僕は気付けばお昼寝をしていて、16時に目が覚めた。

 翌日は朝の5時に、部屋がノックされた。その日は5時半から朝食で、6時出発だったため、僕は5時20分に目覚ましをセットしていた。もちろん準備万端の状態で。それなのに、5時に起こされ、無駄に時間を持て余す結果になり、宿の中をうろうろと、出産を待つお父さんのようにしているしかなかった。

 朝食は、いかにも寂しく、ほぼ空洞のパンを二つと紅茶だ。もう少し何かあるだろう。空洞の部分に何か詰めておく位の心遣いが欲しかった。もちろんパンでもいいから詰めておいて欲しかった。
そのおかげで、僕は素早くお腹がすく結果になる。これは、もう少し後の話だが。

 6時過ぎにバスに乗り込み、このツアーのメインである、コルカ・キャニオンという渓谷へと向かう。この渓谷は多くのコンドルが飛ぶことで有名で、僕は「コンドルは飛んでいく」が、すごく好きでどうしてもその渓谷の上でそれを聞きたかったのだ。
 勇み足でバスは土埃を立てながら、コルカ・キャニオンへと向かって走り出して5分ほどでバンは止まった。今日もまずはお土産タイムのようだ。

 その場所で、鷹を手に乗せることが出来るようで、僕は何故、コンドルじゃないのか、と不思議に思いながら、もちろん左手に乗せて貰った。いや乗ってもらった、が正しいかもしれないし、もしかしたら置き物だったのかもしれない。それ程に鷹はじっとしていた。

CSC_0202.jpg
はやぶさ、だったらいいな。

 さらに言うと、鷹かどうかも分からない。とりあえず、カッコいい鳥を乗せた、という経験をしたことは間違いない。

 休憩が終わると、バンはまた15人を乗せてガタガタと山道を走り、少しずつ標高をあげて行く。太陽も東の空から、少しずつ少しずつ標高とは別の次元を昇っていく。
 バンは、何度か止まり、僕は眼下に広がる谷と、上空に広がる山を見上げた。谷には、棚田が;広がり、木々が少し生えている。森とまでも、林とまでも及ばない程度の木々が、ポツリポツリと生きていて、その谷底には太陽の光を一杯に受けて、反射しながら流れる川があった。

arequipa (9)

arequipa (3)


 コルカ・キャニオンまでは、もう少しだろう。バンはまた、オフロードの道をゆっくりと左右に揺れながら走りだした。

arequipa (4)

arequipa (5)


 それでは、皆さん良い日々を!

プーノ

08 24, 2010 | ペルー

3 Comments
プーノ

 ボリビア最後の街、コパカバーナを出て、僕は、ペルーのプーノに向かった。朝の9時にコパカバーナを出発して、チチカカ湖を右手に見ながら、バスは進む。
 30分ほど走った所で、バスは止まる。国境だ。ボリビアで出国スタンプを貰い、ペルーで入国スタンプを貰う。2カ月と少しまえ、スペインからやって来た南米最初の国、ペルー。間違いなく同じスタンプをパスポートに押してもらう。僕は、パスポートを少し見返して、貴重品袋にしまった。
 もう、後はアメリカのスタンプだけになった。世界を少し回っただけでは、このパスポートというやつは埋まらないように出来ているようだ。空白のページがいくつも目に付く。

 またバスに乗り、プーノへと向かう。僕の旅が、急速に終息へと向かっているように、バスは、プーノへと向けて、加速していった。

 バスはプーノのチチカカ湖沿いのバスターミナルに昼過ぎに到着した。バスターミナルを出ると、インドぶりにサイクルリキシャーのようなもの、があり、僕は迷わずそれに乗る。インドと違うのは、客席が運転席の前にある、ということだ。この仕組みだと正面衝突の時に、死ぬのは、僕だ。

プーノ (2)
プーノ

 サイクルリキシャーは、大通りに出て、車の合間を縫うように左折して、中心街へと進む。それは宿の前で止まった。僕は、おじさんにお礼を言って、リキシャーを降りる。
 宿にチェックインをして、翌日のウロス島へのツアーを申し込みへと向かった。プーノの中心街は、小奇麗なお店が並んでいる。ボリビアとは、やはり少しだけ違う。そんな気がしてしまう。


 翌朝、8時過ぎにピックアップのバンが宿にやって来た。それに乗り、チチカカ湖へと向かう。
 プーノの船乗り場、ここの水はどこか濁っていた。コパカバーナで見たチチカカ湖は、どこまでも青くて、どこまでも澄んでいた。同じ湖のはずなのに、こんなにも違う。この広大な湖の中は、同じ、だけれど、違う、のだろう。僕らが住んでいる地球は、同じ、だけれど、違う、のと似ているな、なんて思う。

プーノ
船乗り場

 船に乗り、岸をのんびりと離れて行く。しばらく進むと、両脇にトトラ(葦)が群生した地帯になり、その丁度真ん中を船は通る。船が進んだ後には、波が波紋のように広がり、その波に煽られて、トトラが揺れる。
 トトラ地帯を抜けると、もうひとつのトトラ地帯に遭遇する。それがウロス島だ。

プーノ (1)
トトラ地帯
プーノ (3)
ウロス島

 このウロス島というのは、トトラで出来た浮島なのだ。それが、いくつもいくつもチチカカ湖に浮かぶ。真ん中に船の通り道を作り、その両脇にずらりと、ウロス島が並んでいる。小さい島から、大きな島まで、大きさはそれぞれではあるけれど、小麦色の乾草が敷き詰められた島が沢山あり、その島の上にトトラで出来た家が建ち、島の前には、トトラで出来たバルサが自家用車のように停泊している。

プーノ (7)
バルサ

 ウロス島は、すでに観光地化されており、ウロス島にようこそ、と書かれた看板と、赤や黄色、ピンクに緑のまるで、森の妖精コロボックルのような色の服を着たインディヘナのおばちゃんが僕らを迎えてくれた。島に入ると、足を一歩一歩踏み出す度に、島は僕の足を受け入れるように、ふんわりと沈んだ。
 標高3800mのこの場所で、足が沈みながら歩くのは、少し疲れる。

プーノ (5)


 島の作り方の説明を受けて、島の自由見学が始まり、一軒の家に招かれた。そこには驚くべきかな、テレビジョンが置いてある。そして、そのテレビは、番組を放映していた。決して映りは良くないけれど。どうやら、ソーラーパネルが設置されているらしい。
 編み物をして、魚を養殖して、穀物を栽培して、石で穀物を挽いて、観光客を招いて、テレビジョンを見る。これが今のウロス島の人々の生活のようだ。

プーノ (6)


 僕らがお邪魔した島を、バルサに乗って、離れる。島のインディヘナのおばちゃん達が4人並んで、歌を歌ってお見送りをしてくれた。民族音楽など、色んな歌を歌ってくれた。そんな中、3曲目に日本の民謡のチューリップをおばさん達は歌ってれた。

さいたーさいたー、ちゅーりっぷのはなが、と日本語の歌がチチカカ湖の上に響く。

 何でかな、僕はその姿が少しだけ寂しく感じた。

 おもてなしの気持ちは、嬉しい。確かに嬉しい。でも、僕にはそんなものは必要ではない。チチカカ湖とそこに生きているあなたの姿だけで、充分だ。
 日本の歌は、ここには、いらない。

 バルサは、島を離れて、少しずつ少しずつ、対岸の島へと向かって漕ぎだした。

プーノ (4)

プーノ (8)


 それでは、みなさん良い日々を!

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