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太陽の島

08 22, 2010 | ボリビア

2 Comments
太陽の島

 太陽に起こされた、朝。
僕は、布団の中で何度も寝返りを打ちながら、丁度良い時間になるのを待った。太陽が随分と高くなり、腕時計は7時30分を指している。僕は、起き上がり準備をした。
 この日は、コパカバーナから船(鈍い)で2時間程チチカカ湖を進んだ所にある、太陽の島、Isla de solに行く。

 宿を出て、まだ人が閑散としている街を抜けて、湖沿いの船乗り場へと向かった。船は、出発時間を少し遅れて出港した。
 船が沖へと進むと、一隻のバルサが見える。このバルサと言うのは、トトラという葦を繋いで作った船だ。笹船のような形をして、船主の部分は猫にも似た獣の顔をしている。バルサには、誰も乗っていないようで、この猫にも似た獣は、青い湖の上をただ、揺られるように佇んでいた。

isla de sol (1)
バルサ

 バルサを超えて、ボートはチチカカ湖を進んで行く。湖の遠くを眺めていると、それは、正しく濃い青色をしている。それなのに、すぐ傍を覗きこむと、それは紛れもなく濃い緑色に見えた。それでいて、飛び散る飛沫や、波立つ水は、綺麗な透明だった。光の具合なのか、その場所の深さなのか。水が色を変える時、それは本当に不思議で、一体どうなっているのだろうか、と不思議に思う。でも、科学的に証明してほしいとは、全く思わない。そこにある、不思議が美しい、そう思っていたい気分だった。

isla de sol (3)
グリーン

 船は、のんびりと、湖に二筋の波を立てながら進む。その波は次第に左右に大きく分かれて行った。

isla de sol (2)


 2時間近く経った頃、船は、太陽の島の南側に到着した。僕が、目指すのは、北側だ。そこで、数人の観光客と、インディヘナのおばちゃんが大きな風呂敷を背負って降り立った。
 船は、またエンジンを再起動さして、北へと向かう。20分程で、北の港が見え始めた。港に到着したのは、11時少し前だ。そこから、南の港へと歩いて向かう。

 浜辺のような湖沿いの道を抜けて、緩やかな傾斜を上っていくと、視界が開けた。そこには、海のように大きなチチカカ湖が、真っ青な色をして広がっている。違うのは、ザザー、とうい波の音と、少しまとわりつくような潮風がない、という位に思えた。チチカカ湖はやけに穏やかで、キラキラと水が太陽を反射している。微かに波が立っているように見えるが、それは、水が風に揺られている、程度だった。

isla de sol (4)
チチカカ湖

 しばらく、進んで行くと太陽の島の風景は少し変わる。先ほどまでは、海沿いの民宿街のような色と雰囲気がどこからともなく漂っていた。そこから、山に少し入ると、そこには沢山の棚田が広がり、茶色と、深緑色と、小金色をした風景になる。それはまるで、海沿いの農村のような、風景だった。さして、あまり変わらないと思われるかもしれないが、正しくその通りである。

isla de sol (5)
太陽の島
isla de sol (7)

 でも、僕はこのどことなく懐かしいような、海沿いの農村の風景が好きだった。もちろん農閑期の色をしているが、空は美しく、湖も凪いでいる。それが、なんとも不思議な取り合わせに思えたのだ。

 この辺りから道は、どちらへ向かえば良いのか分からない程にいくつかの方向に伸びていた。看板はおろか、何もなくなり、僕は取りあえず、南だと思う方向へと足を進める。

isla de sol (8)
 
 少し坂道を登っていくと、湖のずっと向こうに雪を被った山が見えた。白くて一瞬、雲のようにも見えるが、それは間違いなく陸に麓を持つ、大きな山だった。ここからじゃ、その山がある陸地は、見えずに、突如湖から山が飛び出しているようにも見える。雲は、その山の周辺にだけ形を現していた。やはり、山には雪が降り、それが溶け出してチチカカ湖をひいては地球を潤しているのだろう。僕の上には、雲はひとつもない。

isla de sol (6)

isla de sol (9)


 山とチチカカ湖を見ながら、進んで行くと、民家ストリートに出た。そろそろ港は近いのかもしれないな、そんなことを思いながら、ひたすらに南(だと思う)へと向かった。
 民家やレストランを超えて、林の中を通り、ロバに挨拶をしながら、進む。僕がふと、崖の下を見ると、完全に船着き場が見える。どうやら、僕は道を間違えたらしい。ロバに挨拶をしている場合ではなかったようだ。僕は元の道を引き返した。ロバへの挨拶も忘れるわけにはいかない。船の時間にはまだたっぷりある。僕はロバの前に座り、草を食むロバと、チチカカ湖と雄大にそびえ立っている山を眺めた。

 少し脱色されたような色をしている草を食むロバに、聞いてみたかった。緑のクローバーとそれってどっちが旨いの?って。
 
 多分ロバは言うだろうな。ニンジンだよ、って。

isla de sol


 それでは、皆さん日々を!
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コパカバーナ

08 20, 2010 | ボリビア

4 Comments
コパカバーナ

 ウユニ塩湖からラ・パスに戻った翌朝、僕は、ボリビアとペルーの国境付近の街コパカバーナに向かった。
 朝の7時40分。バスは僕の泊る宿の細い細い道にやって来た。黒いバスは、宿の前で止まり、僕はそれに乗り込む。まだ、人は疎らだ。バスは、市内をぐるぐると回り、バスがいっぱいになるまで、人を乗せて、コパカバーナへと向けて、出発した。

 バスは、辺り一面小麦色の平野の脇を通る長い長い一本道を走る。バスの左手にチチカカ湖が見え始めた。僕は生憎右側の席に座っていたため、広がる平野と、小高い山のコントラストを楽しんでいた。

 2時間と少しが経過した頃、バスは、チチカカ湖の前で止まった。乗客は皆、バスを降りる。そこから、対岸のチュアというところまで、ボートに乗り換える。空には、雲が1つもなくて、チチカカ湖にも雲は一つもない。空の先に宇宙がある、というのなら、この水の先にも宇宙があるんじゃないか、なんて思える程、チチカカ湖は美しい青色をしていた。

copakabana (1)


 ボートに乗って、チチカカ湖のんびりと渡る。僕らが乗って来たバスは、バスや車用の、大きいボートに乗せて運ばれている。対岸からは小さく見えたバスは、こちら近づいてくるにつれて、どんどんと、大きくなる。そのバスを乗せているボートの名は、タイタニックだ。
 沈まないことを祈るほか、ない。

copakabana (2)
タイタニック

 無事に、タイタニック号は対岸に到着した。僕は少しホッとして、バスに乗り込んだ。それは、チュアを出て、山道をジグザグに上っていく。40分ほど走った頃、少し小高い場所から、コパカバーナの街が良く見える。木々が、所どころに生えて、茶色い大地を彩り、空とまるで同じような色のチチカカ湖が街を包みこむように、広がっている。峠を越えて、バスは街へと向かう。

copakabana (5)
コパカバーナ

 街に着いて、バスを降りると、日差しが強く降り注ぎ、少し暑く感じる。ここも標高3500m程あり、こんな富士山の頂上みたいな場所に琵琶湖の12倍もの湖がある、というのも不思議な話だ。
 荷物を受け取り、それを背負って、宿を探す。この町の地図を持っていない僕は、多少戸惑いながら宿の方角へと、向かった。至る所に民芸品が並んでいる。その通りを抜けると、教会が見えた。教会の前には、沢山の花束や、ロウソクなどに売り物が、変わる。教会の前に居たおばさんが、僕が何も言わないうちから、僕の目指している宿への行き方を教えてくれた。

copakabana (8)
カテドラル

 バックパックの腰ベルトをせずに、ここまで来たからか、やけに荷物が重く感じる。あと、少しだと、自分に言い聞かせて、言われた道を進む。宿に着くと、色黒のお兄さんが出てきた。
 完全にペルー人だと、疑いもしなかったけれど、日本人、のようだ。部屋へ案内してもらうと、そこは、ミラドール、天守閣だった。

 その宿の屋上にある部屋、だ。全面ガラス張りで、夕日がきれいに見えるらしい。なんて、ロマンチックな部屋だろうか・・・・・・・。部屋からは、チチカカ湖とコパカバーナの街が一望できる。なんて、ロマンチックな部屋、だろうか・・・。
 僕は、ご飯を食べに行き、部屋で、少し休憩していた。ベッドに横になり、本を読む。ガラス張りの部屋には、直射日光がビシビシと入ってくる。カーテンもレースのような、生易しいもので、太陽の紫外線アタックを防ぎきれない。温かいのは、いいのだけれど、首筋が、痛い。

copakabana (4)
天守閣
copakabana (3)

 太陽が、西に沈む程に、丁度僕の首筋に日光が集結する。太陽の色が白色にも似た、光から、オレンジにも似た、光に変わると、先ほどまでの力を失ったように、太陽は、優しく天守閣を照らす。太陽は、街をオレンジ色に染めながら、チチカカ湖へと沈んで行く。やはり、そこにも宇宙があるんじゃないか、そんな風に僕は思った。

copakabana (6)
夕日

 太陽が沈むと、先ほどまでは温かかったのが信じられない程、冷え込み始めた。僕は、天守閣から、暗くなった町を眺めた。もう先ほどまであんなにも青かった、空も湖も、黒色にも似た、闇に色を変えている。なんだか、僕は少し寂しくなった。

copakabana (7)


 翌朝は、もちろんガラス張りのレースのカーテンを朝日が突き破って僕を起こす。全く、なんてでかくて、テカった顔をしたやつだ、なんて、寝ぼけ眼で、僕は思う。人間はわがままな奴だ、テカったあいつは、そう思っているかもしれいないけれど。

kopa.jpg


 それでは、皆さん良い日々を!

月の谷

08 18, 2010 | ボリビア

8 Comments
月の谷

 17時発のウユニからオルーロへのバスは、ウユニ塩湖を突っ切る様に、走った。太陽はどんどん沈む。その時、バスの中で僕は、マサさんに手相を見てもらっていた。マサさんは元占い師、らしい。

tukinotani (5)

 神経質だね、マサさんは最初にそう言った。僕は思わず笑う。その通り、だ。もしかしたら2日間一緒にいて、そう思ったのかもしれない。そうだとすると、かなり恥ずかしい。でも、この2日間で神経質な行動は取っていないはずだ。手相の、筈だ。
 揺れるバスの中で、続けて手相を少し見てもらった。揺れるし、暗くてやりにくいと、マサさんは言う。僕はまるでマサさんに見透かされているような気分になった。
 
 太陽が沈んで、薄暗くなった。今頃、地球の裏側では同じ顔した、同じ太陽が辺りを照らしているのだろう。僕の家族や友人は、そろそろ出かける時間だろうか、そんなことを考えながら外を眺めた。まだ、太陽の残り日が、辺りを少しだけ明るくしているというのに、日本では、朝日が顔を出して、もう街や自然を照らしているはずだ。
 僕は、太陽はなんてせっかちな奴だ、なんて思う。照らしたがりだ。僕は照れ屋だから、まさしく正反対で、友達には、なれないかもしれない。
 
tukinotani (6)
照らしたがりの彼

 行きは迂回したからか、平穏に眠れたが、帰りは、それは道なのか、と運転首に強く問いただしたくなるような道を進む。これは、確かに揺れる。のそりのそりと、バスは横に大きく揺れながらゆっくりと進む。象にでも乗っているのかと思う。
 真っ暗闇をバスはガタガタと進んだ。壊れるんじゃないかと少し心配になる。揺れのことは気にせずに僕は眠りに着く。が、揺れよりも横のマサさんの頭が、僕の肩に寄りかかってくるのが気になる。少し尖った髪の毛が僕の首元を刺激する。

 僕は、先ほど言われたばかりの神経質、という言葉が頭をよぎる。僕は、気にせずに眠ろうとする、が髪の毛アタックの度にうっすらと目が覚める。
 時刻はもう夜中の1時を過ぎていて、外は、たまにオレンジ色の街灯を通り過ぎるだけだった。バスは夜中の2時半にオルーロに到着した。
 僕らはウユニ塩湖からウユニに戻った日に、ラ・パスに帰る予定だったが、道の閉鎖などで、ウユニからラ・パスに帰りたい人で溢れかえり、その日のチケットはおろか、翌日のラ・パス行きも取れず、僕らは翌日のオルーロ行きに乗り、乗り換えてラ・パスに向かうことにしたのだ。
 
tukinotani (3)
ウユニの街
tukinotani (4)

 オルーロに到着して、ラ・パス行きのバスを探す。バスのフロントガラスに、LA PAZというプレートを挟んでいるバスを見つけて、何時発か聞いてみる。運転手は3時だという。僕らはバスに乗り、出発を待つ。
 3時を少し回り、バスは出発した。このバスには暖房がなく、真冬の標高3000mの上を走る。寒くて寒くて、僕は何度も足をさすった。窓から隙間風が入ってきているとしか、思えない。

 何度もウトウトしたが、寒さで目が覚めた。朝6時にラ・パスに到着して、なんとか足が生きていること確認して、歩きだす。
  宿に帰り、僕はチェックインを済ました。マサさんは、リマへと向かう為、急いで、バスターミナルへと向かっていく。

 宿で少し休憩をして、のんびりしていると、同じ宿の方が、月の谷に行かないか、と誘って下さった。僕は、眠たい気持ちが強くて、どうしようか、考える。でも月の谷、という名前に僕は魅かれた。

 3人で、ミニバスに乗って月の谷へと向かう。40分ほどかかり、月の谷に着いた。そこには、灰色のごつごつした、奇岩が広がっている。ここは、月のような世界、らしい。月には、行ったことがないので月のようだと、僕には言えない。

tukinotani (2)
月の谷

 ただ、この乾燥した尖った奇岩群が月の姿なのだとしたら、やはり少し物悲しい風景だな、と思う。月の谷の向こう側には、緑の木々が茂り、青い青い空が広がる。そこには、色がある。月に色がないのかどうか、それは行ってみないと分からないし、色はきっとあるだろう。ただ、僕は地球の、この色が、好きだ。

tukinotani (1)


 乾いた土色をした奇岩群の傍で、乾いた色の植物が風に揺れている。その姿は、なんとも美しいな、なんて思う。

tukinotani.jpg


 それでは、皆さん良い日々を!

イスラ・デ・ぺスカ

08 16, 2010 | ボリビア

2 Comments
イスラ・デ・ペスカ

 ウユニ塩湖ツアーの2日目、12時前にジープがホテルの前で止まった。どうやら日帰りツアーの人々と同じコースを回る、らしい。

 そのジープには日本人の方が3人とブラジル?人の夫婦が2人、それに僕らが乗る。後部座席の6人はぎゅうぎゅうに詰め込まれた。
 ジープは、良く晴れた空の下、遥か向こうに見える山を目指して走る。ジープが走った所だけに2本の白い跡が塩湖に刻まれるように、残った。
 
isla de pesca (1)


 辺り一面真っ白で、干上がった大地の上でジープは止まった(止まってもらった)。塩の大地には、ひびが入っているように、継ぎ目が盛り上がっている。僕は塩の大地の、大地を少し爪で取り、舐めてみる。確かにしょっぱくて、塩辛い。これは、塩だ。
 
 運転手が、Vamos Vamos(早く行こうぜー)と急かす。

 ジープはまた、何もない大地をひたすら走った。速度計を見ると、60km、案外安全運転だ。30分ほど走ると、あんなに遠かった山が、ぐんぐん近づいてくる。そこは、トゥヌパ火山というらしい。   火山の前には薄い水たまりのようなものが広がっていた。驚くほどに水は澄んでいて、波風も一切立たない穏やかな水たまりだ。

isla de pesca (3)
トゥヌパ火山

 トゥヌパ火山の麓には、フラミンゴがいる。運転手は、フラミンゴを見ろ、という。しかし、フラミンゴは遠く、見えるけれども、という心境になる。

isla de pesca (4)
見えるけれども・・・。

 次に向かったのが、イスラ・デ・ぺスカ(魚の島)だ。トゥヌパ火山から、40分ほど走った。真っ直ぐに走ったのか、途中で曲がったのか、全くもって分からなかった。とにかく、この何もない塩湖をひた走る。まるで砂漠のようでもあるし、雪原のようでもある。違うのは、ここには生命が感じられない、ということだ。

 ひたすらに白いこの大地には、植物なんて、一つも見つからないし、動物もこの塩原に限っては、見当たらない。砂漠には砂漠の、雪原には雪原の植物があり、動物がいる。でも、この広大な大地には、何もない。風すら止まっているかのような、不思議な空間だった。

 イスデ・デ・ペスカは魚の島というより、サボテン島だ。サボテンだらけのイスラ・デ・ぺスカの前で遅めのお昼ご飯だ。お昼ご飯を食べて、僕はイスラ・デ・ぺスカを少し登った。

isla de pesca (7)
イスラ・デ・ペスカ
isla de pesca (6)

 サボテンが至る所に生えている。サボテンは、いかにも不思議な植物だと、思う。遠くから見ると、あのトゲはふわふわな柔毛に見える。近づいて見ると、何にそんなに怯えているのかと思うほどの鋭いトゲを全身に纏っている。
 そんなに、傷つくのが怖いのか。僕も怖いけどさ。


 イスラ・デ・ぺスカの丘の上からは、塩の大地が良く見える。でも、僕はこの塩の大地も充分素敵だと思うけれど、やはり、この命が宿る大地が好きだと、思う。何の変哲もないこの茶色い命の受け皿が、いつだってカッコいいと思うんだ。
 イスラ・デ・ペスカの丘の上には、ボリビアの国旗がはためいていた。

isla de pesca (5)

 イスラ・デ・ぺスカを出て、塩のホテルを見学して、水がぽこぽこと湧き出している泉を見た。

isla de pesca (8)
プラヤ・ブランカ
isla de pesca (9)
ポコポコ

 そこから、また随分と走った。僕らが泊ったホテルを通り過ぎて、街の方へと向かう。僕はうたた寝をして、何度も何度も揺れるジープのなかで頭をぽこぽこと打ち付けて目を覚ました。何度目かに目を覚ました時に着いたのが、廃線の駅だった。

isla de pesca (10)
鉄道
isla de pesca (11)


 線路は、どこまでも真っ直ぐに伸びている。もう使われていない鉄道が何体か置いてある。風がどこからか吹き抜ける、正に荒野のような場所だった。ゴミが散らかり、山は滑らかな曲線を描いている。鉄道はもう、酷く酸化して濃い茶色になっていた。
 風が吹き、砂が舞い上がる。線路は、地平線へと向かって真っ直ぐ真っ直ぐ伸びている。


isla de pesca
線路

 あの、道のないウユニ塩湖も、このまっすぐに伸びる線路も、間違いなくどこかに続いている。間違いなくどこかに繋がっている。

 道が、有ろうが無かろうが、路が、有ろうが無かろうが、それはどこかに繋がっている。僕の行く先に路が有ろうが無かろうが、未来に繋がっている。これは間違いない。

 だから、僕は進んでいける。

isla de pesca (2)


 それでは、皆さん良い日々を!

ウユニ塩湖と天の川

08 14, 2010 | ボリビア

1 Comments
ウユニ塩湖と天の川

 ウユニ塩湖で夕陽を見た僕らは、暖炉の前で少しばかり温まった。暖炉の火は、じんわりと僕らを温めてくれた。

天の川

 7時を少し回り、2階へと向かう。そこにも暖炉があり、その前に座り夕食が運ばれるのを待っていた。料理が出来たようなので、僕らは席に着いた。スープが運ばれ、白いテーブルクロスの上の白いお皿にスープが注がれる。これは、ディナーだ。

天の川 (1)

 スープを頂いて、メインディッシュのチキンが運ばれてきた。僕のチキンは、完全に胸肉だった。大きめの胸肉は、残念な程に、中まで味が染みておらず、パサパサが止まらなかった。マサさんのものはもも肉で、食べにくい、とぼやいていた。僕は、是非とも交換してやりたかった。

 晩ご飯、いやディナーを食べ終わり、僕らは少し外に出た。宿のすぐ傍は、光があって星の数が少なかったが、塩湖の方の空を見上げると、驚くほどの星が煌めいていた。
 僕らは、少し塩湖の方へと歩いた。ちょうど僕らの頭の上に天の川が見える。そこに流れがあるかのように、沢山の星が輝き、それは確かに川のようだった。
 星の明かりだけで、暗がりの地面に僕らの影が出来ている。まだ、月はでていなかった。

天の川 (2)
天の川

 あまりの寒さに、僕らはそそくさとホテルへと戻った。あの温かいホテルへと。

 ホテルへと帰り、僕は温かい布団の中にもぐり込んだ。明日は、朝日を見るために早起きをする。目標は4時だ。僕は10時過ぎに眠りに着いた。しかし、夜中に何度も何度も目が覚める。乾きだ。乾燥がすご過ぎて、すぐに喉が渇く。人はこんなにも、渇きの中では眠ることさえできないのかと、そう思う。
 なけなしの水を飲もうと思って、置いてあるはず机に手を伸ばすと、水はカランと音を立てて床に落ちていった。
 僕は、水を諦めて、もう一度眠りに着こうとした。でも、喉はカラカラで唇はカサカサだ。その時に見た夢は、ファミレスのドリンクバーでジュースを浴びるように飲む、夢だった。
 夢で満たされた気持ちは、現実の気持ちまでは満たしてくれなかった。僕はまた目を覚まして、水を拾って一気に飲み干して、健やかなる眠りに着いた。

 4時に、目覚ましがなる。朝日を見るために起きなくては、ならない。僕らはお互いに、牽制しながら、5時過ぎに起き上がった。僕らは着替えて外へと向かう。外はまだ真っ暗で、綺麗な底月が空に浮かんでいた。

天の川 (3)
底月

 歩いて塩湖の方へと向かっているうちに、東の空が少しずつ真っ青になる。星は、どんどんと輝くのを止めていく。月はまだ輝いていて、1つ2つと星が見えなくなり、オリオン座の四隅の星が消えたころ、辺りはほんのりと明るくなった。

天の川 (4)


 塩湖の朝は、信じられないほどに寒い。完全防備の体はどんどんと温度を下げ、いつもと変わらない装備の足は凍るかと思ったほどだ(塩湖へと向かっているときに、僕が部屋のカギを広大な荒野の中に落として一時騒然となったが、それは皆には、内緒だ)。

 ホテルの人が、サンライズは6時だ、と言っていたが、6時を回っても、朝日が昇る気配は、ない。もしかしたら、サプライズかもしれない、そんな思いがふとよぎる。もう辺りは随分と明るくて、空は薄い水色になり、地平線は僕らをぐるりと取り囲み、薄いピンク色に染まっていた。自然が奏でた、そのコントラストは驚くほどに美しい。まるで、ほんの少しずつ色を変え筆を変えて作られたグラデーションのようにも見える。

天の川 (7)


 寒い寒い、とうろうろしていると、山は、もう太陽を隠せないな、とでも言わんばかりに、朝日は山の向こうから立ち昇って来た。太陽は、また塩湖を薄いオレンジ色に染める。でも、夕陽とは違い、ぐんぐん上昇を続けて、すぐに塩湖は元の真っ白な世界へと変わった。

天の川 (10)
朝日

 太陽が昇ると、少しばかり温かくなった気がするが、僕はホテルのカギを必要以上に握りしめ、いそいそとホテルへと向かった。今日もどこまでも空は青くて、どこまでも広い。
 
天の川 (9)

天の川 (11)
セーター1500円

それでは、皆さん良い日々を!

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