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SOUTH AMERICA

09 04, 2010 | SOUTH AMERICA

10 Comments
南米

 僕は、ワラスのパストルリ氷河の帰り道、バスの中で1人涙を止めることが出来なかった。次から次から、涙は点から線に形を変えて、僕の目から溢れだした。

 この旅で、涙を流したのは、多分6回、か7回だ(のうち4回位はスペイン事件で、だけれど)。旅立ちの瞬間を入れれば8回かもしれない。悲しくて泣いたのは多分2回で嬉しくて泣いたのが2回。感謝の気持ちで涙を流したのが2回。不思議と涙が止められなかったのが、1回だ。

nanbei (3)
アルゼンチン

 その、1回がとても大切で、それが氷河の帰りのバスの中だった。

 僕は、そのときI pod でpodcast(ラジオみたいなやつ)を聞いていた。その時、僕の心に流れて来たのは、1つの詩だった。
 それは、死をテーマにしたものだった、筈だ。

 その中に、何かがあったというよりは、それが僕の中の何かを押したのか、それとも引いたのか、もしかしたら外したのかもしれないし、付け直したのかも、知れない。

 僕は、その時に思った。

 生きてこられて良かった、と。

 僕が、この旅を終えるときに思うことは、きっと生きて帰ってこられて良かった、だ。まだ旅は続いているから分からないけれど、僕は今、そんな風に思う。
 この旅が始まったばかりの頃、それはまるっきり非日常だった。毎日に怯えていた、と言っても間違いではない。僕は自分の弱さに出会って、自分の情けなさにも出逢った。それでも、僕は自分のことが好きにもなった。

 こんな、よわっちい自分を好きになった。

nanbei (5)
ペルー
nanbei (4)
パラグアイ

 旅は、いつの日か日常のように、変わる。バックパックを背負って、その日の宿を探して、腰を下ろす。少し疲れるけれど、そのことが普通に変わる瞬間が、きっとある。いつだって、それは面倒で、このまま移動せずにいたい、と思うことがあるけれど、それは例えば、お母さんに皿洗いを頼まれたようなものに変わった。

nanbei.jpg
イースター島
nanbei (1)
ボリビア

 僕のよわっちい心は、紙粘土のようなものを纏っていた。今もそうかもしれないけれど、最初はもっと湿っていて、重たかった。水をつけて紙粘土を練る様に、僕の心の大切な部分を隠していた、のかもしれない。
 それは、南米の乾燥した風に吹かれて、唇がカサカサに割れてしまうように、その紙粘土も乾いて軽くなって、更にいうと、パリパリに割れて多くの部分は剥がれてしまったかもしれない。
 裸のような心に、死はリアルに忍び寄る。

 僕は、生きて帰りたい。何度も思った。

 バスジャックに強盗、飛行機の墜落、フェリーの転覆、交通事故、流れ弾を被弾。可能性はいつでもあった。日本でも同じこと、なのだけれど僕の裸の心は怯えていて、震えていた。
 僕は、死にたくない。

 そんなことが、ふと一気に蘇る様に、それは形を変えて涙になって、僕に教えてくれた。

 お前は生きてんぜ、って。お前は生かされてんぞ、って。
 そうだったそうだった、僕は生かされてんだ。

 感謝しなくちゃ。

 南米の雄大な自然の中で、厳しい荒野の中で、人の温もりの中で、僕はそんな風に思った。いや教えてもらった、が正しいかもしれない。

 僕は、パリパリに乾燥した紙粘土を少しばかり携えて、歩き続けている。紙粘土が剥がれた場所には、感謝を貼っていこう。すーすーしないように、ね。

nanbei (2)
大学の友達、古川と合流して旅の最後を、走り回ってます。彼も元気、僕も元気。
 

 それでは皆さん良い日々を!
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