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まるで、幻

03 11, 2010 | インド

7 Comments
まるで、幻。

 聖なる川、ガンジス川。僕は今、バラナシにいます。

 ダージリンは、ヒマラヤ山脈と、紅茶だけではない。そう、ご存知トイ・トレインがあるのだ。トイ・トレインとは、New Jaipaiguri から、Darjeeling まで、8時間程かけて登る登山鉄道なのだ。ジープだと、3時間のところを、8時間かけて、上る。とても、遅い。
 しかし、この鉄道は世界遺産に登録されている。ゆっくりゆっくり時間かけて、山の風景を見ながら、登っていく。僕とミッチーさんは、流石に全行程乗る気はなかった。世界遺産に少し乗れればよかった訳だ。そして、そんなお客様のニーズに答えてくれるのが、Joy Rideだ。ダージリンから、一つ次の駅、グームまで行き、ダージリンに帰ってくるというものだ。予定時間は、往復2時間。

DSC_0467.jpg
機関車って面白い。給水したり、石炭を一生懸命燃やしたり、大変な仕事だ。

 僕とミッチーさんは、トイ・トレインに乗り込んだ。そして、発車と同時に眠りについた。タイガー・ヒルに行き、もうヘトヘトだったのだ。それに標高2200mもある、山の上だ、10時を過ぎると、もやのようなものが、辺りに立ち込め、山の風景なんて見えない。少し走っては、止まる。それを繰り返しながら、片道2時間半かけてグームに到着。話が違うじゃないか。
 往復2時間、お昼過ぎには、帰って来るはずだった。でもお昼を過ぎた1時に、一つ目の駅グームに到着。その日にダージリンを後にするミッチーさんは、足早にトイ・トレインを降り、「俺はもう、ジープでダージリンに帰るよ。」と言う。そして僕らは、握手をしてお別れだ。

DSC_0512.jpg

 僕は、一人でトイ・トレインに乗り込んだ。トイ・トレインの汽笛が聞こえた。いや汽笛を感じた、と言った方が正しい気もする。地面が揺れる位の音だった。ブォーー!と甲高い音を出している。
 それは、出発の音としても、別れの音としても、相応しく思えた。

 帰りは早く、40分程でダージリンに到着した。もう、ダージリンの街全体が、雲の中にいるように、白んでいた。
 その日の夜、宿が寒すぎて僕はもう、ダウンジャケットを着たまま、寝袋にピットインし、本を読んだり、湯たんぽを腹の上に載せて、お腹が冷えないように過ごしていた。そうそう、僕はダージリンで、旅に出てから初めて下痢をしたのだ。自分でもびっくりした。うぉう!と思った。迂闊にオナラもこけないのだ。こ、これがインドの細菌か!と激しく驚いた。そんな、油断ならないお腹を抱えながら眠りに着いた。

 翌朝、僕はハッピー・ヴァレー紅茶園に向かった。紅茶園は広く、歩いても歩いても道が続いている。遠く町の方から、トイ・トレインがブォー!と言っているのが、聞こえる。明日も明後日も、あの青いトイ・トレインは、蒸気を吐き出して、ブォー!と言いながら、ゆっくり山道を上り、そしてまた、ゆっくりと下っていくんだな。

DSC_0557.jpg
尾根に広がる紅茶畑。
DSC_0565.jpg
皆からもらった、メッセージシャツ。暑くてなかなか着れなかったけど、やっと着れました。皆ありがとー!

 山の尾根に広がっている紅茶園。坂道をおばさん達が、堆肥を担いで登っていく。ゆっくりゆっくり登っていく、着実に。まるで、トイ・トレインのように。

 紅茶園を出てしばらく歩いていると、ヒマラヤの山々が、見える。

DSC_0439.jpg

 そして、それはまるで、幻だったように、雲の中に消えていく。午前10時、少し前、ヒマラヤは今日も完全に見えなくなる。

 僕は、余韻に浸りながら、コルカタへ向かう為にジープで駅を目指した。その日の夜、あの有名な、オカマの物乞いに、しつこく、そりゃもうしつこく「お金出しなさいよ、ちょっと、寝たふりなんてしていないで、お金だしなさいったら」と言われながら、体を硬くしているなんて、もちろん想像もしていない。これは、幻、であってほしかった。

DSC_0433.jpg
チャイ屋のオヤジ。

 それでは、皆さん良い日々を!
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