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ウユニ塩湖

08 12, 2010 | ボリビア

2 Comments
ウユニ

 ウユニ塩湖への、道は激しく悪いと聞いていた。眠たくなった頃から揺れが激しくなり、眠れないのだと。
 僕は眠たくなった頃に眠り、到着の予定時間は7時だったが、7時に着く気配がなく、僕は眠り続けた。一緒に行ったマサさんに呆れられるほどに、眠った。なんだなんだ、そんなに道は悪くなかったな、と思っていた。どうやら、いつもの道が封鎖され、遠回りをしたようだ。

 よく眠れた変わりに、到着時間は3時間近く遅れ、10時前にウユニの街に到着した。その日は、ボリビアの独立記念日のようで、ウユニ塩湖の真ん中にある、プラヤ・ブランカという宿が休みらしい。一泊二日のツアーは、泊る宿によって、値段が断然変わる。
 10時前に到着したこともあり、ツアーはどんどん埋まっていく。

 僕らは結局、プラヤ・ブランカの倍の値段のホテルに泊ることになった。もう時間がないようで、急いで、ピックアップのジープに乗る。
 ウユニの街を出発して、30分ほど荒野の中を走りると、見えてきた。そう、お土産屋さんが。そこで、ジープは止まった。特に購買意欲のなかった僕は、辺りをぶらぶらし、出発を待っていた。12時前に、ジープは再度出発する。
 そこからは、すぐに僕らのホテルに到着した。僕らはそこで、降ろされ、ジープは行ってしまった。僕らは、宿に入り、チェックインを済まし、部屋へと向かう。ホテルはやけに素晴らしい。
 まるで、新婚旅行にでも来ているような、部屋だ。いや、多分そんな立派なものではないのだけれど、貧乏旅行を続けてきた僕から見れば、充分素晴らしかった。
 
uyuni (2)
良い部屋。

 マサさんと、男2人で泊る部屋ではないな、と言い合った。僕も激しく同意だが、仕方がない。今日は独立記念日なんだから・・・。

 早速宿を出て、塩湖へと向かった。ホテルは塩湖まで徒歩15分程の中途半端な立地にある。1泊2日のツアーにしては、1泊目がお土産屋以外自由行動だなんて、驚きだ。修学旅行なら嬉しい所だが、ツアーにしては、物足りない。

 15分ほど歩くと、荒野から、塩の荒野へと変わる。地面が少しずつ茶色から白色へと、変化した。塩湖の中に入っていくと、塩が盛られた場所が見える。そこでツアー客が塩の山に乗って楽しそうに写真を撮っていた。

uyuni (4)

 僕らも、一応塩の山の上に乗ってみた。
 でも、寂しさが込み上げてくるのは、何故だろうか。


 塩の山を越えて、僕らは地平線まで何も見えない塩の大地の上で佇んだ。日差しが強く、白い地面に日光は反射した。僕は目を細める。
 空はどこまでも青く、太陽を遮るものは何も、ない。地平線の方に見える空は、少し薄い青色で、僕の頭上に広がる空は、驚く程に濃い青色をしている。確かに、間違いなくこの空を突き抜けた先には、宇宙があるんだな、と思う。

uyuni (1)
マサさんジャンプ

 時折、僕らの傍をジープや、バスが通って行く。真っ白な塩湖には道、などあるのだろうか。何を頼りに、何を目指して、進んでいるのか。少し不思議に思う。広がる塩湖の地平線の先には、いくつかの山がある。それを頼りに、それを目指して、進んでいるのだろうか。じゃあ、夜は、どうだろう。方位磁石でもついているのかな。何もない道を真っ直ぐ走るなんて、相当難しそうだ。

 僕らは、宿へと戻った。ウユニの宿は、寒いという。本当に寒いから気を付けろ、というのが、旅人の合言葉だった。しかし、僕らのホテルは驚くほどに、温かく、驚くほどに、良い布団だった。
 僕は、布団に入って、本を読んでいるうちに、瞬く間に眠りに着いた。こんなふかふかな布団で昼寝が出来るなんて、幸せだ。

 目を覚ますと、もう夕暮れが近い。僕は、マサさんを起こして、またウユニ塩湖へと向かった。太陽は随分傾いていたが、まだまだ日の光は強い。地面が白いからか、太陽の光が明るいうちは、外はやけに明るく感じる。
 太陽が、少しずつオレンジ色に近づく頃になると、あらゆるものは影を大きく伸ばした。もちろん僕の影も長くなる。主に足が長くなる点が素晴らしい。
 塩の石ころのような、小さな塊も影を作っていた。

uyuni (6)
足長い。
uyuni (5)

 次第に、太陽の色が変わると共に、ウユニ塩湖の塩も色を変えて行く。真っ白だった筈の地面は、次第に黄色にも似た色に変わり、どんどんオレンジ色に近づき、土のような色になる。
 太陽は、真っ直ぐに地平線へと向かう。丸い太陽の形がどんどんと地面に吸い込まれ、やがて半丸になる。そのころには、辺り一面は太陽の色に染まる。自分では見えないが、多分僕自身も。

uyuni (7)
洛陽
uyuni (8)


 太陽は、急速に沈む。太陽が沈んだ後も、残り香のように、世界は太陽の色だった。西の空の、地平線の近くは、まだ強いオレンジ色で、上に向かう程に、オレンジは弱くなり、濃い青色に変わる。東の空は、地面に近いところが濃い青色だ。空に向かって、少しオレンジ色に変わり、また空に向かって青色に、なる。

uyuni (9)
西の空
uyuni (10)
東の空

 太陽は、沈んでいるのに、辺りはしばらく太陽の色を残していた。僕らが宿へと歩いている間中、空は優しく僕らの足元を照らしてくれた。宿に着くころに、ようやく辺り一面を闇が覆い、もう塩湖も山も見えない。僕はどこへ向かえばいいのか。そんな気持ちにも、少しなる。しかし、闇が辺りを覆うのとほぼ同時に、空に星が煌めきだした。

 山が見えなくなれば、星を目指すのか。僕は妙に納得して、宿の中に入る。やっぱり、温かい。

uyuni (11)
暖炉は素敵だ。
uyuni.jpg

 それでは、皆さん良い日々を!
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