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月の谷

08 18, 2010 | ボリビア

8 Comments
月の谷

 17時発のウユニからオルーロへのバスは、ウユニ塩湖を突っ切る様に、走った。太陽はどんどん沈む。その時、バスの中で僕は、マサさんに手相を見てもらっていた。マサさんは元占い師、らしい。

tukinotani (5)

 神経質だね、マサさんは最初にそう言った。僕は思わず笑う。その通り、だ。もしかしたら2日間一緒にいて、そう思ったのかもしれない。そうだとすると、かなり恥ずかしい。でも、この2日間で神経質な行動は取っていないはずだ。手相の、筈だ。
 揺れるバスの中で、続けて手相を少し見てもらった。揺れるし、暗くてやりにくいと、マサさんは言う。僕はまるでマサさんに見透かされているような気分になった。
 
 太陽が沈んで、薄暗くなった。今頃、地球の裏側では同じ顔した、同じ太陽が辺りを照らしているのだろう。僕の家族や友人は、そろそろ出かける時間だろうか、そんなことを考えながら外を眺めた。まだ、太陽の残り日が、辺りを少しだけ明るくしているというのに、日本では、朝日が顔を出して、もう街や自然を照らしているはずだ。
 僕は、太陽はなんてせっかちな奴だ、なんて思う。照らしたがりだ。僕は照れ屋だから、まさしく正反対で、友達には、なれないかもしれない。
 
tukinotani (6)
照らしたがりの彼

 行きは迂回したからか、平穏に眠れたが、帰りは、それは道なのか、と運転首に強く問いただしたくなるような道を進む。これは、確かに揺れる。のそりのそりと、バスは横に大きく揺れながらゆっくりと進む。象にでも乗っているのかと思う。
 真っ暗闇をバスはガタガタと進んだ。壊れるんじゃないかと少し心配になる。揺れのことは気にせずに僕は眠りに着く。が、揺れよりも横のマサさんの頭が、僕の肩に寄りかかってくるのが気になる。少し尖った髪の毛が僕の首元を刺激する。

 僕は、先ほど言われたばかりの神経質、という言葉が頭をよぎる。僕は、気にせずに眠ろうとする、が髪の毛アタックの度にうっすらと目が覚める。
 時刻はもう夜中の1時を過ぎていて、外は、たまにオレンジ色の街灯を通り過ぎるだけだった。バスは夜中の2時半にオルーロに到着した。
 僕らはウユニ塩湖からウユニに戻った日に、ラ・パスに帰る予定だったが、道の閉鎖などで、ウユニからラ・パスに帰りたい人で溢れかえり、その日のチケットはおろか、翌日のラ・パス行きも取れず、僕らは翌日のオルーロ行きに乗り、乗り換えてラ・パスに向かうことにしたのだ。
 
tukinotani (3)
ウユニの街
tukinotani (4)

 オルーロに到着して、ラ・パス行きのバスを探す。バスのフロントガラスに、LA PAZというプレートを挟んでいるバスを見つけて、何時発か聞いてみる。運転手は3時だという。僕らはバスに乗り、出発を待つ。
 3時を少し回り、バスは出発した。このバスには暖房がなく、真冬の標高3000mの上を走る。寒くて寒くて、僕は何度も足をさすった。窓から隙間風が入ってきているとしか、思えない。

 何度もウトウトしたが、寒さで目が覚めた。朝6時にラ・パスに到着して、なんとか足が生きていること確認して、歩きだす。
  宿に帰り、僕はチェックインを済ました。マサさんは、リマへと向かう為、急いで、バスターミナルへと向かっていく。

 宿で少し休憩をして、のんびりしていると、同じ宿の方が、月の谷に行かないか、と誘って下さった。僕は、眠たい気持ちが強くて、どうしようか、考える。でも月の谷、という名前に僕は魅かれた。

 3人で、ミニバスに乗って月の谷へと向かう。40分ほどかかり、月の谷に着いた。そこには、灰色のごつごつした、奇岩が広がっている。ここは、月のような世界、らしい。月には、行ったことがないので月のようだと、僕には言えない。

tukinotani (2)
月の谷

 ただ、この乾燥した尖った奇岩群が月の姿なのだとしたら、やはり少し物悲しい風景だな、と思う。月の谷の向こう側には、緑の木々が茂り、青い青い空が広がる。そこには、色がある。月に色がないのかどうか、それは行ってみないと分からないし、色はきっとあるだろう。ただ、僕は地球の、この色が、好きだ。

tukinotani (1)


 乾いた土色をした奇岩群の傍で、乾いた色の植物が風に揺れている。その姿は、なんとも美しいな、なんて思う。

tukinotani.jpg


 それでは、皆さん良い日々を!
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