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クルス・デル・コンドル

08 29, 2010 | ペルー

2 Comments
クルス・デル・コンドル

 コンドルは、悠然と飛ぶ。羽を広げて、風に逆らうことがないような、そんな飛び方に見えた。

cruzdecondo (4)
コンドル

 午前8時40分にコンドルがよく出現する渓谷、クルス・デル・コンドルへと到着した。渓谷はとても深く、渓谷の底は遥かに下にある。東から太陽が渓谷を照らして、谷は自分自身のなかに刻み込むように深い影を作っていた。
 乾燥した大地に風が吹いて、背の低い植物が揺れる。標高5000m近いこの場所で坂を登るのは想像以上に苦しかった。道の両側には、サボテンが生えており、そのサボテンすら枯れていたりする。それほどに、ここは厳しい環境なのだろう。

cruzdecondo (5)


 9時を過ぎると、1羽のコンドルが現れた。音もなく現れてすぐに消えた。どこに行ったのか、と探してみるが、全くわからなかい。どこから来て、どこに消えていくのか。コンドルは不思議なほどに華麗に現れて、華麗に消えた。

 それから10分ほど経つと、2羽のコンドルが渓谷の中を自由に飛び回った。しかし、決して羽ばたく訳ではなく、コンドルは羽を広げたまま悠々と、大空と谷の合間を、飛ぶ。その姿は本当に美しい。もしかしたら、コンドルもこの空気の薄い地帯で羽ばたくと、疲れて、飛んでる場合ではないのかもしれない。
 風を切り裂くでもなく、風に逆らうでもなく、コンドルは、風に乗っている、僕にはそんな風に見える。でも、風に乗ることが出来るコンドルですら、飛び立つその瞬間は、風に逆らい、風を切り裂かなくては、空は飛べない。それは、すごい勇気で、すごい力が必要なんだな、なんて僕は思う。
 風に乗れない僕らが、空を飛べないわけだ。

cruzdecondo.jpg
クルス・デル・コンドル
cruzdecondo (8)

 コンドルは、長い間飛び、いつの間にか消えていた。目で追いかけていたはずなのに、知らぬ間にコンドルは、風の中に消えて、見えなくなった。

cruzdecondo (7)


 クルス・デル・コンドルを出発し、来た道を戻る。昼過ぎに、チバイという村に戻った。そこで昼食を食べたら、ツアーはもう終盤だ。
 バンに乗って、アレキパへと向う。

cruzdecondo (6)


 その途中で、一度だけバンは止まった。そこがこの車で行ける場所での最高地点のようだ。標高4920m。風が強く吹き、風が耳の中で鳴っている。もうここに、植物は極めて少なくて、どこまでも荒野が広がっていた。石が沢山の場所で積まれ、この石はどこから来たのか、不思議に思うほどに、石と岩で溢れていた。カサカサの大地に苔のような色の植物がほんの少しだけ、生きている。
 標高4920mのこの場所からも、周りには山がいくつか見える。その場所にも、植物は生きているのだろうか。

cruzdecondo (1)

 ここが、今までの人生で一番の高所だろう。こんなにも生きづらいのかと、考える。5000m、平地で歩けば1時間と少し。走れば20分ほど、だろうか。人間はたった走って20分、5000mの中でしか生きられないのだ。
 そんな僕が、この標高5000mの荒野で生きる植物には、敵いっこないんだな。

 僕は吹き付ける風を口の中に一杯入れてみる、けれど空気が薄い。風って、空気じゃないのか、なんて考えていると、バモスバモス(行こうぜー)とガイドが言っている。僕らは、バンに乗って、アレキパの街へと向かった。

cruzdecondo (2)
4920m

 夕方にはアレキパに到着し、その日の夜の便で、僕はリマへと向かった。

 僕に飛ぶときが来なたら、風を切り裂いて、風に向かって、飛び立つことが出来るだろうか。その時がきたなら、その勇気と力が欲しいな。
ぼくはリマ行きのバスに揺られながら、そんなことを思う。

cruzdecondo (3)


 それでは、皆さん良い日々を!
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« ワラス アレキパ »

- Comments
2 Comments

鳥に関してかなりノーマークでした。
というより、むしろ苦手。特にハトが。
でも写真のコンドルを見て、飛ぶ様を読んでいて、
かっこいぃって思った。

「今までの人生で一番」ってよく使う言葉だけど、
標高4920メートルは本気の人生で一番やな。
言ってみたい。

そうそう、年取るって色んな概念が増えていくだけって思ってる人もいるけど、それだけじゃなくて、自分の気持ちに対してはすごくシンプルになっていくような気がするよ~。
自分の感情に理由をつけてみたり、言い訳してみたり、照れてみたりとかが減るような感じ。

日本は残暑が厳しいざんしょ。

by ゆみまる | 08 31, 2010 - URL [ edit ]

>ゆみちゃん ハトは、俺も苦手。というより気持ち悪い方だね。足がなんでピンクなのか時々問い詰めたい衝動に駆られるよ。

コンドルはカッコいいよ。顔が不細工なのが直のこと素敵だと思う。まぁ、実際間近で見たら、衝撃的な面持ちだと思うけどね。


そっか、年を取るのも楽しそうだねー。一歩一歩だけれど、確実に年を取るんだから、素敵に年を取りたいものですね。

日本の夏は、暑そうだ・・・。

by ゆうじ | 08 31, 2010 - URL [ edit ]

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