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タンペレ

04 11, 2010 | フィンランド

3 Comments
タンペレ

 別れは、突然訪れる。何も言わずに去っていく。別れは、秒速100キロを超えるスピードで訪れ、出会いは、時速1kmで歩み寄る。

 ヘルシンキを、離れて北へ約200kmのところに、タンペレという町がある。ここは、湖や森、そしてムーミン谷博物館があるのだ。
 ヘルシンキ駅から、電車に乗り2時間。時速100kmを超えるその電車は、ガタンゴトンという音も立てずに、静かに進んでいく。流石は、ヨーロッパだ。

 タンペレに到着し、宿へと向かう。まるで、モデルルームのように美しいホステルだ。
 翌日、散歩に出かけた。湖は大部分が凍っている。この表面が凍るこの湖にも生き物が、そこに生きていることに驚いてしまう。こんな寒くても、魚たちは、泳ぎ回っているのか。想像もつかない。

タンペレ (5)

タンペレ (4)


 春を感じさせる、森の木々は、まだ眠りの中にいるようだ。伸びる枝から新しい芽吹きは、ない。常緑針葉樹も、少し寒そうに濃い緑の葉を揺らしている。フィンランドに春の訪れは、まだ少し先のようだ。

タンペレ (2)
 

 その足で、ムーミン谷へと向かった。
 ムーミン谷博物館は、中央図書館の下にある。僕は、ムーミンのことを全く知らない。あれが何なのかすら、知らない。それでも、悪いやつじゃない気がする。それだけは、なんとなく分かる。何故だかムーミン谷には行きたかった。
 ムーミン谷には、作者Tove Janssonの挿絵が並び、「ムーミン屋敷」という、何人かの芸術家が作った少し大きめのムーミンの家がある。
 ムーミン博物館に行き、知ったことがいくつかある。ひとつは、ムーミンはムーミントロールという、トロールだったこと。そして、ムーミンが傷付きやすくて、心優しいってこと。
 最後にニョロニョロは、触れることも話すことも出来ず、ただ集団で、黙々と移動を続けている、ということだ。なんとなく、ニョロニョロのことが好きになった。
 
タンペレ (7)
博物館内は撮影禁止なので、入口付近。

 ムーミン博物館を出て、宿へと向かった。外は、少し晴れている。久しぶりの晴れだ。太陽って暖かいんだな、とただ単に、実感する。
 
 2日後、僕はタンペレを出た。お昼前に駅に到着し、電車を待っていた。そして、あぁそうだ、駅の写真でも撮っておこう、なんて思った。そして、カメラを見ると無い。カメラを探すけど、無い!
 僕は、驚いた。驚いて、一応駅を走り回って、ごみ箱も覗いて、駅員さんに落し物を訪ねて、精力的に活動した。
 しかし、彼は見つからない。別れは秒速100kmを超えるスピードで訪れた。

タンペレ (3)
これが、最後の写真になりました。


 不思議なものだ。昨日丹精に掃除をしたところだったのにな。シュガー&スパイスというやつか。シュガーだけでは、去って行くという、あれか。いや、コンクリートに何度か落していたし、埃まみれのアジアも一緒にやってきた筈だ。どちらかと言えば、スパイスだらけだった筈なのにな。

 そんなことを思い、僕は電車に乗り込んだ。心がざわついているのが分かる。目の前に座っている人がものすごく美人だということも、分かる。

 ヘルシンキ駅に付き、荷物を背負う。やはり、いつもカメラの定位置である、首になにもないのが物悲しい。
 そこで、気付いた。あのカメラには、三脚の頭がくっ付いていることを。そのとき何故かめちゃくちゃショックだった。三脚がただの重い棒に変わったのだ。それをこれからもそれを背負っていくのか。
 三脚の頭だけでもいいから、返して欲しい。

 重い荷物を背負い、宿へと向かう。翌日、警察に届け出に行った。警察も保険も、どちらの2文字も僕の頭の中には無かった。友達に報告してみたところ、警察には行ったのか?というメールが届き、僕は膝を打った。忘れてた!と。そして、同時に保険のことを思い出し、保険屋さんに連絡だ。

そういう経緯で、警察を訪れた。警察官は、驚く程のイケメンだった。彼にはきっとシュガーもスパイスも関係ないだろうな、元がハチミツのような男なのだから。そんなことを考えながら質問に答えていく。案外すばやく被害証明を出してくれて、僕はカメラ屋さんに走った。そして、悩みに悩んだ。値段と、欲しいものの兼ね合いが難しい。
 
 出会いは、ゆっくりとゆっくりと時速1kmで歩み寄る。

 そして、僕はカメラを購入した。1日、たった1日だけなのに、カメラがあることが嬉しくて仕方がない。シャッターを切り、ニヤニヤする。そして、ヘルシンキにある、かもめ食堂のロケ地へと向かった。かもめ食堂に到着すると、土日は休みだそうだ。僕が外観を撮っていると、日本人の方が現れ、撮りましょうか、の一声。お言葉に甘えて、僕はピースをカメラに向けた。そこで、カメラの電池が、切れた。
 でも何故か、ついてないな、とは一回も思わなかった。カメラは撮らずに盗られた、と思うのか、失くしたと思うのか、いなくなったと思うのかは、自由だ。

 僕は、盗られたと、思った。そして、そいつの手の中でカメラが爆発することを望んだ。でも、もう仕方がないことだ。そう、仕方がない。
 新しいカメラのシャッター音が少し、柔らかい。三脚の頭とシャッター音だけでいいから返してもらいたい。
 いや、どちらかと言うと、僕はあのカメラにお別れが言いたかった。「2年間お疲れ」か、3か月埃まみれになって、僕の眼の変わりをしてくれたことに感謝の言葉が言いたかった。僕は、君を誇りに思うよ、なんて、ダジャレなんだけどさ。

タンペレ (6)

タンペレ (1)

 
 それでは皆さん良い日々を!
 (追伸。よく聞かれますが、データは無事ですので!)
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« かもめ。 しんしん »

- Comments
3 Comments

面倒くさがらずに警察行ったみたいですね(笑)
新しいカメラも大切にしてあげて下さいな*

あと、外観だけでもいいからかもめ食堂の写真載せて下さい(^^ゞ
お願いします

by ハンバートハンバート最高だったよー | 04 12, 2010 - URL [ edit ]

カメラ大変だったね。
でも、朝起きてタイのデモで日本人が亡くなったニュース
やってて焦ったよ。
ユージがいるときじゃなくてホントに良かったね。

うまいこと言えないけど、
尽いてない事があってもその裏側では
しっかり尽いてることも存在してるってこと・・・
そんなことをこの日記を読みながら
勝手に思ったりしました 笑

新しい相棒と良い旅を!!

by ヒロスケ | 04 12, 2010 - URL [ edit ]

>マツオカ もちろん新しいカメラは、大切に大切に写真を撮るのもためらう位に大事にしています(あかんやん!)

かもめ食道載せました(^-^)
 
>ヒロスケ いやぁ、大丈夫だよ。ヒロスケや須賀が敬愛する、K野さんよりは、随分ダメージが薄いよ(笑)

タイは驚きだな。ジャーナリストって危ない仕事だね・・・。気をつけていってきます。

by ゆうじ | 04 13, 2010 - URL [ edit ]

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