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チューリッヒ

05 13, 2010 | スイス

3 Comments
チューリッヒ
 
 マッターホルンを見上げた次の日、僕はツェルマットを後にした。天気予報通りの雪、とまではいかないが、ツェルマットの町は雲に覆われ、山は麓しか見えない。マッターホルンは姿を雲の中に隠して、最後のお別れは、出来ない。

 来た時と同じように、VISP駅で降りて乗り換える。スーパーで買ったクロワッサンをかじりながら、電車を待つ。
 チューリッヒには、僕の母の知り合いの息子さんという、かなり遠い関係の方がいる。交換留学というやつらしい。 僕は、そこに泊めてもらえることになっている。物価が随一のスイスにおいて、こんなにもありがたいことは、ない。
 待ち合わせの時間よりも少し早めにチューリッヒHB駅に到着した、僕は、本を読みながらベンチに腰をかけていた。

zuric.jpg
チューリッヒHB駅

 しかし、顔も知らない二人が巡り合うというのも、少し不思議な気がする。案の定、日本人である僕たち二人は少し、牽制し合いながら間合いを取っていた。しばらくして声をかけ、僕らは無事に出会った。

 その日僕は、「今日は友達の家でお好み焼きパーティーがあるから、来るか」というお誘いを受けた。こ、これが留学生というやつか、と僕は多少たじろいでいた。パーティーにお呼ばれするような、服は生憎持ち合わせていない。
 お好み焼きパーティーで良かった。これが立食パーティーなら、間違いなくリッツの上にチーズやおシャレなハムなどが乗っていて、田舎者はそのようなことに慣れていないので、端のソファーに腰掛けて静かにしていなくてはけなかった。しかし、お好み焼きの食べ方ぐらい僕も知っている。それにお好み焼きさんに行くときは決してドレスやタキシードではいかない筈だ。それならば僕のジーパンにパーカーという格好でも馴染める筈だ。


 夜まで、チューリッヒ大学の留学生寮で休憩し、近代的な外観と美しい内装にため息が零れた。僕の大学の寮はどんなのだっけな、ぼろくて、そうそう家賃は確か700円(※光熱費別)だったな。それは、そっちの方がいいかもしれない。決して近代的な外装ではないのだけれど。

 6時前に寮を出発する。電車を1度乗り換えて、少し郊外へと向かった。4人でプラットシェアしているという家にお邪魔する。家に入ると、数人の方が料理をしている背中が目に入った。
 僕らは、そのへんのソファーに座って待っていてという、指令が下った。お好み焼きパーティーでも、僕は結局部屋の隅っこのソファーで腰掛ける結果になってしまった。

zurich (1)

 30分ほどぼーっと座り、たまに話し掛けて来てくれる日本人の方や、スイス人の方と少し話していた。7時を少し回った所でお好み焼きとから揚げが登場し、僕のテンションは俄然上がった。

 久しぶりに食べるお好み焼き。いつぶりだろうか。日本にいた時から数えても思い出せない。久しぶりのお好み焼きと、から揚げを僕はニヤニヤしながら頂いた。
 これが、パーティーか。留学生は、おしゃれだ。僕の大学では、主にたこ焼きパーティーという名前が飛び交っていた。やはり、丸いたこ焼きよりも平たいお好み焼きか、流石は留学生だ。

zurich (2)


 翌日、午前中はフリーマーケットに繰り出した。沢山のガラクタが無造作に置かれている。購買意欲をあまり刺激してこないようなディスプレイの仕方だ。

zurich (3)
フリーマーケット
zurich (4)


 2時間あまりぶらぶらと、フリーマーケットを見学したのち、チューリッヒ大学へと向かった。今日は卓球をする予定だ。2時に数人と待ち合わせをして、トレーニングジムの前で卓球をする。この2日間、まるで留学生になったような、キャンパスライフを満喫していた。

zurich (7)

zurich (5)
ジェラード

 久しぶりの運動に、体は軋むようにのろのろと動く。それでも、スポーツというのは、本当に面白い。心地よい汗を流して、僕らは寮へと戻る。風が少し強くて、雲の動きが早い。遠くには、アルプスが見え隠れしていた。

ツェルマットからチューリッヒに向かっている時、1つ、思ったことがある。The Blue Heartsの曲に「ハンマー」という曲が、ある。

“48億の個人的な憂鬱、地球がその重みに耐えかねて来、死んでる”

 僕が生まれる少し前の歌だ。それから22年。70億の大台を超えて、地球は今、70億の個人的な憂鬱を抱えて回っている。それでも僕は、地球は、死んでなどいない、そう思う。
 70億もの個人的な憂鬱を抱えながら回る地球は、今も立派に生きている。耐えかねているのは真実かもしれない。それでも、積もった雪の下には沢山の命が芽吹き、一面を緑色に染めている。たんぽぽが咲き誇る広場には、沢山の綿毛が舞い、次の命へのバトンが、至る所で受け渡されているじゃないか。

“ハンマーが振り下ろされる、僕たちの頭の上に”

 地球が、70億の個人的な憂鬱に死なないように、僕はハンマーなんかじゃ、死なない。
 地球はこんなにも生きている。僕は、ハンマーなんかじゃ、死なない。僕は、今日も地球に感謝する。

zurich (10)

zurich (8)


それでは、皆さん良い日々を。
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3 Comments

このコメントは管理人のみ閲覧できます

by | 05 14, 2010 - [ edit ]

景色がキレイやなぁ~。
マッターホルンやばいね。
私も行ってみたい。
自然を感じて心から自然を大事に出来る人間になりたい。
でもそれは、マッターホルンに行かなくても感じなきゃいけないことかな。
しかし、スイスいいとこやね♪
わが父も早くスイスに行けるといいですな。
よい旅を!

by ゆみまる | 05 14, 2010 - URL [ edit ]

>ゆみちゃん マッターホルン、やばいです!また、行きたいよ。今度は夏にでも。ハイキングがしたかったね。

雪化粧は本当に綺麗だけど、のんびり山歩きがしたいね。
お父さんも早くスイスに行けるといいねぇ。

by ゆうじ | 05 15, 2010 - URL [ edit ]

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