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ラインクリンゲン

05 15, 2010 | スイス

6 Comments
ラインクリンゲン

 42年前、僕の父はスイスのラインクリンゲンという、チューリッヒから電車で1時間、そこから歩いて30分のライン川沿いの小さな小さな村で、実習をしていた。
 42年後、僕がそこを訪れる。引っ越しているかもしれないし、もしかしたら、生きていないかもしれない。僕は、不安を抱えがら、ラインクリンゲンに向かった。

 僕が泊めてもらっている空さんと、その友人と僕の三人は電車に乗り、チョコレートクッキーを食べた。1度乗り換えて、ラインクリンゲンの最寄り駅、エッツヴィーレンに到着した。ここから北北西に向かって歩いていけば、ライン川に突き当たる、はずだ。その辺りがラインクリンゲンだ。

ラインクリンゲン
エッツヴィーレン

 僕の方位磁石が北を指す方向へと向かう。線路を横断して、フェンスを越える。小さい農道のような道を北へと向かう。道の右側では、たんぽぽとたんぽぽの綿毛が風に揺れている。左側には、沢山のクローバーが一面を覆い、その先には、放牧されている牛が見える。

ラインクリンゲン (6)


 綺麗なところだ。父が実習をしていた頃と変わったすれば、何なのだろうか。空も雲も、草原も、この少し砂利交じりの道も、変わっていないのではないかと、そんなことを考える。それは、父に聞いてみなくては、分からないのだけれど。

 道の向こう側から、白と茶色の2頭の馬が、人を乗せてこちらに向かって、闊歩している。その2頭を先導するように、1匹の白い犬が前を歩き、時折止まり、後ろを振り返る。2頭の後ろを、ビーグル犬が歩いている。そういうフォーメーションなのだ。1-2-1だ。ディフェンダーのビーグルが少し、頼りない。
 
 僕らは馬と、犬に軽く会釈をした。もちろん乗っている人にも。

ラインクリンゲン (2)

 農道を歩いていると、交差点に差し掛かる。その交差点の牧草畑の端に壊れた赤い自転車が置かれていた。ハンドルもサドルも無い。赤い自転車と、黄色いたんぽぽと緑の牧草が美しくマッチしている。

ラインクリンゲン (7)

 その通りを抜けると、大きな道とぶつかった。僕の目指すところは、北北東のライン川沿いだ。大きな道を突っ切って、また農道のような道に、入る。後で分かったことだが、その大通りを西に見て、1番手前にある、大きな家がハンスさんの家だった。僕らは少し遠回りをしたようだ。

 1つ農家を通り越して、菜の花畑の前を通る。花の色は、どうしてこんなにも世の中を彩るのだろう。不思議に思うくらいに綺麗な色をしている。たんぽぽや菜の花の黄色も、オオイヌノフグリの青色も、美しい。

ラインクリンゲン (8)

ラインクリンゲン (4)

 
 ライン川が見え始めた。それは、静かに流れていた。こういうのをせせらぎ、というのだろう。ライン川は大きくて、透明だ。3人で水きりをした。姿勢を低く、石をなるべく、水面にギリギリに向けて、放り投げる。
 石は、2回、3回と川の上を跳ねる。1回、2回、上手くいけば、7回、8回と水の上を跳ねる。

ラインクリンゲン (9)
ライン川
ラインクリンゲン (5)
ライン川沿いの公園

 ライン川を出て、少し歩いたところに、小さい公園が見えた。滑り台と、ブランコに土管というオーソドックスな公園だ。真ん中には桜の木が生えている。花はもうほんの少ししか残っていないが、桜の木の下に置いていあるベンチの上に散れ散れになった花びらがひっついている。川沿いのベンチで少し休憩し、また僕らはハンスさんの家を探すために歩きだした。

 公園を出てすぐの所に交差点があり、家が数件ある。僕らは、馬の糞掃除をしているおじさんに、尋ねた。もちろん僕ではなく、ドイツ語が出来る二人が。すると、おじさんは、首を傾げたが、少し待ってろ、といい、家の中に入って行った。家から奥さんが出てきて、その家ならこの村の1番外れの家よ、と教えてくれた。
 ハンスさんは、いるんだ。この村に。

 僕は、少し緊張した。

 何件かの、家を通り過ぎて行く。村の端の家。大きな家に到着し、郵便ポストの所に「H.Stauffer」 と、書いてある。

ラインクリンゲン (10)


 遂にたどり着いた。ここで、父が実習していたんだと、不思議な気分になる。僕らは、少し躊躇いながら、着いたね、と言い合っていた。



 そこに、1人のおばあさんが農具庫の方から、出てきた。

 「やっと見つけたのね」と、そう言ったらしい。そして僕らに駆けより、3人を順番に抱きしめてくれた。父が、僕が5月の初旬に行くと、手紙を出していたのだ。そして、2人は僕らがやってくることを楽しみにしていてくれたようだ。

 家に招かれ、ハンスさんにも3人は抱きしめてもらった。

 少し、小話をした。そして、ご飯は食べたのかい、と聞かれて、僕らはまだです、と答えた。おばあさんは、じゃあ何か作るわねと、言って寝室へと向かった。
 ハンスさんは、ご飯が出来るまで、農場を案内しようと言って、立ち上がった。僕は、なんとも言えない温かさに包まれていた。

 来れて、本当に良かった。ドイツ語が出来れば更に良かった。

  おばあさんは、エプロンをして、キッチンで何かを作り出した。
  きっと、それは温かいだろう。僕はそんなことを思いながら階段を下りて、農具庫の方に向かった。

ラインクリンゲン (1)
シュタウファー家


 それでは、皆さん良い日々を!
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« 赤い自転車 チューリッヒ »

- Comments
6 Comments

おひさしぶり!
スイス絶景だね~~行きたくなったよ!

イイ旅を続けているみたいで、楽しくブログ読ませてもらいました!

僕らは7月くらいにヨーロッパ入りますよ~

by futoshi | 05 15, 2010 - URLedit ]

おひさしぶりデス。
  そらがきれいだー。 (独り言です。)
p.s. 3月にコメントした、リンさんは、お元気そうでしたよe-68
Have fun!

by 五味 | 05 15, 2010 - URL [ edit ]

このコメントは管理人のみ閲覧できます

by | 05 15, 2010 - [ edit ]

久しぶり!!
しばらくパソコンを触ってなかったのでまとめて日記見たよ。
スイスは本当にきれいなところだね。
マッターホルンの写真もすごかったし、
ゆうじの感動が伝わってきたけど、
シュタウファー家の写真が好きです。

旅の大部分は孤独だけど、その分こうやって
温かく迎えてくれる人々に出会えたとき、
なんともいえない幸せを感じることができるよね。


体に気をつけて良い旅を!!

by ヒロスケ | 05 16, 2010 - URL [ edit ]

初コメントさせていただきます、藤原龍太です!
ブログ読ませてもらったけど、丁寧な文章でその時の光景が浮かんでくるようで、楽しませていただきました。
特にチューリヒでの出会いがすごく楽しそうで羨ましい限りです。
そういった出会いが次の旅路への活力になったりするんだよね。

ではでは、またブログが更新されるのを楽しみにしてます。
良い旅を~

by りゅう | 05 17, 2010 - URL [ edit ]

>太志さん お久しぶりです。スイスは、本当に良いところですよ!
是非とも、行ってほしいです。夏なんて、きっと最高でしょうね。ハイキングも出来て。

お二人のブログでは、僕が食べることの出来なかった世界の料理が紹介されているので、よだれを垂らしています・・・。

お二人も中東、気をつけて下さいね。

>五味さん そらっていうのは、松田くんですか?ひとり言ですか(笑)

リン君元気かぁ、それは良かった。五味さんも元気ですか?

>ヒロスケ 大学4年生というやつは、忙しそうだね。恐ろしいよ。

うん・・・、恐ろしいよ。
マッターホルンは最高だったよ。本当に。

そうなんだよ~、旅は出逢いがあってこそだねぇ。

ありがとう、体には、気をつけて残り半分楽しんでやってくよ。ヒロスケも頑張れー!試験。

>龍太さん コメントありがとうございます! 本当にそうですね。出逢いがなければ、途中で餓死してしまいすね。

いやいや、僕は、龍太さんとの出会いも活力になりましたよ。本当に少しでしたけど、感動の共有というのは、素晴らしいですね。ありがとうございました。

ではでは、またコメントしてくださいね。

by ゆうじ | 05 17, 2010 - URL [ edit ]

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