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バーデンバーデン

05 20, 2010 | ドイツ

2 Comments
バーデンバーデン

 ドイツに入り、僕はシュバルツバルト(森)に行くためにバーデンバーデンという、シュバルツ
バルトの北の入り口の街へとむかった。

 僕は、いつもより早めに起きて、出発の準備をした。部屋の人々は全員まだ、眠っている。起こさぬよう、怒られぬよう、準備をして、朝食を食べにロビーに向かう。
 朝食を必要以上に食べ、紙ナフキンにこっそりと、ハム数枚とチーズを包んだ。それをパーカーのポケットに入れて、部屋に戻った。
 リュックに大切にハムとチーズを入れる。もちろんパンも忘れてはいけない。ごそごそとリュックを背負い、僕は駅へと向かった。

badenbaden (7)
フランクフルト駅

 電車の自動発券機と向き合い、時間と値段を調べる。5分後に1本ある。しかし、10ユーロも高い。僕は迷った。そうしている間に、5分が経過してくれた。僕は次の列車のチケットを買った。
 ローカル電車のようで乗り換えが3回もある。電車に乗り、快調な滑り出しを見せ、空は晴れていて、太陽が木々に影を作る。影と光が交互に現れ、光が点滅しているようにチカチカと車内に入り込んでくる。

 1つ、2つと乗り換えをこなし、3つ目の電車に乗り込んだ。ここからは、もう10分もかからない。僕がぼーっとしていると、電車は寂れた駅で止まった。看板を見ると、baden baden Hauenebersteinという文字が、目に入る。

 あぁ、ここか、僕は60%の不安を抱えて降りた。降りた所は、あまりにも何もない。あまりにも。僕は、間違えたことに気づく。多分歩いても、行けるような距離だ。それでも僕は、電車を待っていた。30分も待てば、電車は来るだろう。

 電車は現れる気配すらも感じさせない。向かいのプラットホームにすら人はおらず、時折、物凄いスピードで貨物列車や特急列車が通り過ぎていく。この時に起こる風はすごいな、といつも思う。     
少しの間、風を残して列車は通り過ぎていく。その後、すこし線路が軋むようなキキーンという金切り音が、鳴る。
 結局、電車は丁度1時間後に現れた。
 僕は電車に乗り、1駅分、たったの4分ほどで、列車を降りた。そこがバーデンバーデンだ。

 とりあえず、森の方へ歩き出す。Informationもなく、地図も持たない僕は、とりあえず森を目指した。どこがシュバルツバルトですか?と聞いてみたくもなる。しかし、この質問はきっと何の意味も持たない。

 そこに見える森全部が、シュバルツバルトだ。

 僕は、東へと向かった。とりあえず東へ。下調べも何もしていない。行った方が良い場所があるのかもしれない。そんな所は、知らない。
 
badenbaden (10)

 森の中に入ると、木々が少し、風に揺れ、草の茂みからバンビが顔を出して、怯えたように森の中へ走っていった。しばらく歩いていると、少し高台になった丘がある。僕はそこに転がっている木の上に腰をかけて、朝こっそりと包んだハムとソーセージとパンを取りだした。

 先ほどまで、曇っていた空は、少しだけ晴れ間が広がっている。温かい春の光だ。僕はパンにハムとチーズを挟んで食べた。

badenbaden (9)

badenbaden (1)

 ピックニックのような気分になる。1人ぼっちなので、1人で三脚をセットして自分のサンドウィッチシーンをわざとらしく撮影する。
 ピピピと電子が鳴っている間は、止まってなくてはいけない。カシャとシャッター音が鳴り、サンドウィッチを口にくわえて、写真を確認するために立ち上がる。
 背後からも一枚。こんなことをしているのを人に見られた日にはかなり、恥ずかしい。自然に見られていても、何も恥ずかしくはない。

badenbaden (2)

 サンドウィッチを食べ終えて、少し休憩し、また森歩きを楽しむ。東へ東へと、歩いていると、馬が数頭放牧されていた。更に少し歩いていると、メーメーと聞こえてくる。羊だ。沢山の羊がいる。柵のない丘を自由に走り回っている。メーメーと羊は、思い思い声を上げている。特に子羊の鳴き声は人間の子供が、普通のテンションでメー!と言っているように聞こえて、笑えて来る。

badenbaden (8)

 そこに、杖を持った山羊飼いのおじさんが犬を連れて現れた。その犬の賢さに僕は驚いた。羊が逃げ出さないように。シャトルランのように、行ったり来たりを繰り返している。時折、隙を見て小川の水をペロペロと飲む。
 やはり、シャトルランは相当きついのだろう。

badenbaden (6)
羊飼いと羊

 僕が、羊の写真を撮っていると、文字通り急に、雨が降り出した。僕は、辺りを見回した。雨宿り出来そうな場所が見当たらない。急いで、木の下にもぐり込んだ。見事に雨宿りできる。
 羊たちは、まだ呑気に草を食んでいる。

 僕はそのとき、あることを思い出す。大学の面接で、面接官の1人、今の学科長が言ったことを。

 もしも、あなたが森に入っているときに、大雨が降りだして、森から出られなくなってしまったら、あなたはそこから何を学びますか、と。

 そして、最後にこう言った。きっとあなたは生きていることを学ぶでしょう、と。

 僕は、木の下で雨宿りしながら、そのことを思い出す。そして、生きていることを、が指し示す部分は、もしかしたら木自身にも掛っているのかもな、と、そう思った。

 木が、生きているから、幹を伸ばし、枝を伸ばし、葉をつける。そして、僕は木の下で雨宿りをすることが出来る。そこで感じるのは、木々の生、自然の生であり、自分の生である。そんな気がしてならなった。

badenbaden (4)

 僕は、木の下で雨宿りをしながら、本を読み、草を食む羊を眺めた。
 羊は、メーと抑揚のない声で鳴いている。雨は急速に上がり始め、晴れ間が見え始めた。どうやら僕は、森から出ることが出来そうだ。

badenbaden (5)

 それでは、皆さん良い日々を!
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« フランクフルト 持ち物 »

- Comments
2 Comments

ドイツかぁ。
いいな。緑も町並みもきれいなんやろうな。
サンドイッチをポケットに入れちゃうのは、
もうこれ旅の成果ですね。
日本ではなかなか出来ないよ。
雨の話があったから私の雨の話も聞いて。

一つ目、
先日、ゆうじゅさん(ゆうじも知ってる?)の個展に行ってきました。
雨がテーマで、雨の形のしたクッキーや飴があってとても可愛い個展でした。
(しかもそのクッキーは名前忘れちゃったけど、ドイツの伝統的お菓子なんだってさ。奇遇ですな。)
その中のメッセージに「今まで出会った雨すべてを覚えてるわけじゃないけど、これからもステキな雨の思い出を増やしていきたい・・・」とありました。
私は、雨=やだな
しか思っていなかったので、自分はなかなか貧しいなと思ったよ。
ついでに、ゆうじゅさんの書いた絵本の中に、
「老人が一人亡くなることは、図書館を一つなくすこと」
と書いてありました。これまたホントにね。

二つ目、
つい先日、姫路の書写山へ出かけてまいりました。
(ラストサムライに登場するお寺ね。)
その日は朝からずっと雨でした。
新緑がとてもキレイで、滝に負けず劣らずマイナスイオンを感じまくりながら歩いたよ。
もみじの木がたくさんあったので、友達と「秋がベストシーズンだね。」
と何度か言い合いながらも、
雨の中、観光客も全然いなかったので、2時間ぐらいかけて堪能して帰ってきたんだけど、
帰ってきて、就寝するときになって「はぁっ!!」と思ったのが、
秋がベストシーズンと言ったけど
あの雨の降る中、新緑に囲まれながら、
本当に静かな時間を過ごせたのだから、
今日がベストシーズンやん♪
てね。
雨を自然の一部として感じることが出来るって幸せやな。
取り留めのない話でごめんね。

ブログ楽しみにしてますよ。

by ゆみまる | 05 21, 2010 - URL [ edit ]

>ゆみちゃん 旅の成果はいろんな所にでてるよ。でも、日本に帰ったらそれらとはすっぱり、お別れするつもり。

ゆみちゃんも、いろんな場所にでかけてるみたいやね。楽しそうでいいね。
雨の日も、いいことはあるね。俺は基本的に雨が降っている日は、こんな日のお風呂はいつもよりも気持ちいいんだ、って思いながら歩いているよ。

コメントありがとう。そろそろヨーロッパも終わるね。旅に出てから日を追うごとに、どんどん時間が進むのが早くなっていく。この時間を大切に、進んでいきます!

by ゆうじ | 05 24, 2010 - URL [ edit ]

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