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82km

06 28, 2010 | ペルー

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82km

 マチュピチュを見た翌日、朝の9時発の電車に乗って帰る予定だった。もちろんチケットは持っている。駅に着くと、人が思ったよりも、想像してたよりも、少ない。少し嫌な予感がして、昨日のことを思い出した。

 昨日、マチュピチュで会った日本人の方が、今日、明日はストライキで電車が動かないらしいですうよ、とそう言った。もちろん僕らは、その2日間がストライキだと知っていた。しかし、チケット売り場のお姉さんは、ペルーレイル(僕らの乗る列車)は17日の1日だけのストライキだ、と言っていた。だから、僕らは18日のチケットを持っているのだ。
 不安になった僕らは、インフォメーションに行き、明日列車は動くのかと、尋ねた。すると、インフォメーションのお姉さんは気だるそうに、ここのストは今日だけよ、クスコやプーノは2日間のストライキだけど、ここは問題ないわぁ、と言う。僕らは、完全に安心して眠りに着いた。そして、今日だ。

 窓口は思うように、進まない。出発の9時を前にして、窓口に並んでいるのは数人だ。やはり、今日はストライキのようだ。
 インフォメーションとチケット売り場のお姉さんたちは何だったのだろうか。まぁそんなことは、どうでもいい。僕は、リマからのフライトが近く、なんとかその日のうちにクスコに帰りたかった。僕らは相談をする。急いでいるのは、僕だ。僕が決めなければならなかった。今日、歩いて帰るのか、明日、列車で帰るのか。

 僕は、歩いて帰ることを選択した。すでにここ2日間のトレッキングで、僕らの足はガタガタだ。筋肉痛でお尻から、ふくろはぎまで、満遍なく痛い。祐平さんも、きっとそうだ。

82km.jpg
マチュピチュ村

 マチュピチュ村から、82km地点まで歩き、そこからコレクティーボ(乗合タクシー)を乗り次いで、クスコまで目指す。マチュピチュ村は110km地点。約30km、線路の上を歩く。

 お昼ごはんを買って、少し高い朝食を食べて10時20分、僕らは線路に向かって歩きだした。線路の上は歩きにくい。枕木の間隔は狭く、自分のペースで歩きづらい。線路を外れると、大量の石が敷き詰められた道になる。足を捻りそうになる。
 時速は、4km。僕らは一定のペースで歩き続ける。1時間に1度の休憩を楽しみにしながら、歩いていく。82km地点に着くのはきっと6時過ぎだろう。周りの景色は雄大だ。それにも気付かない程に、下ばかりを見て歩く。枕木の間隔に自分の歩幅を合わせて、進む。

82km (1)

 今日、太陽は雲の中に隠れることが多く、日差しは僕らまで届かずに済む。時折、雲から顔を出す太陽の光は、僕らから体力を奪った。その度に雲が僕らの味方をするように、すぐに太陽を包んでくれた。

82km (2)

 何度か休憩を繰り返し、時刻は4時を回った。やっと90km地点までやってきた。あと2時間で到着するだろう。僕らは、少し元気を取り戻した。

82km (4)
90km地点

 そこから2kmくらい歩き、88kmの標識が見え、時刻は4時45分ごろを指していた。前から作業車が走ってくる。僕らの前でそれは止まる。乗ってもいいか、と聞くと、お金の合図をしている。それでも、僕らはそれに乗り込む。次々に欧米人が乗り込み、作業車はあっという間に多くの人間をパンパンに詰め込んだ。何人かは、作業車のへりに掴まっている。作業車は、ものすごい勢いで前進し始めた。汽笛をポッポーと鳴らしながら進む。時折、歩いている旅人をすごいスピード追い越して行く。さっきまで、15分に一度しか見なかった1kmずつ減っていく標識も、どんどん82kmに向けて、加速するように、減っていく。

82km (5)


 10分程で、82km地点に到着した。民家があり、バス停がある。そこで少し待っているとボロボロのバンがやってきた。僕らは、それに乗り込みオリャンタイタンボという街まで移動する。
 ボロボロのバンに9人ほど乗り、バンの上には大量の荷物が積まれた。もう辺りは真っ暗で、乗せてくれた(有料で)作業車に感謝せずには、いられない。
 
 45分ほどバンは走り、オリャンタイタンボに着いた。そこからさらにコレクティーボを乗りついで、クスコまで向かう。街の人に聞けば、人それぞれ答えが違う。もう、クスコ行きはないわ、というお姉さん、あっちだ、というおじさんもいる。取りあえず、指を差された方に向かうと、コレクティーボが出発しそうな雰囲気があった。僕らは走った。今度は綺麗なバンだ。クスコ行きのようだ。

 僕らは、バンに乗り込む。これで、クスコに帰れると、安堵が体中に広がった。グネグネの道をバンが進む。途中で、いくつかの街を超えていく。どこも、オレンジ色の街灯が街を照らしている。

 徐々に標高は上がっているのだろう。外の温度と、車内の温度の違いで、窓ガラスはどんどん曇っていく。水滴が霧のように、窓ガラスを覆い、街を照らす街灯がぼんやりと広がって見える。
 2時間近く走ったところで、窓ガラスに広がるオレンジ色の明かりが、多くなる。クスコに到着したのだろう。

 20時間近く歩いた、この3日間。この足が覚えている。筋肉痛が足全体に広がり、体は少し重い。それでいて、心は軽い。標高3600メートル、僕はまた一歩一歩踏みしめるように、坂道を登る。クスコに着いた丁度、あの日のように。

82km (3)


 それでは、皆さん良い日々を!
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« 江田inn マチュピチュ »

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